2012-01-01から1年間の記事一覧
企業の競争戦略はストーリーになっていなければならず、そのストーリーの起点にはコンセプトがある。コンセプトとは、「本当のところ、誰に何を売っているのか」という問いに答えることであり、人間の本性を捉えたものでなければならない、と一橋大学の楠木…
企業が競争を経て目指すべきゴールとは、利益、シェア、成長、顧客満足、従業員満足、社会貢献、株価(企業価値)のうちのどれか。これについて、楠木建教授(一橋大学)は、利益(長期にわたり持続可能な利益)であると言います(楠木建著『ストーリーとし…
(株)武蔵野(東京都)の社長でありカリスマ経営コンサルタントでもある小山昇氏の最新刊『絶対に会社を潰さない社長の営業』(プレジデント社)が発売されました。社長がトップ営業することの重要性と方法論が詳しく述べられています。 「社長の営業で会社は…
カレーやポトフ、肉じゃがなどの煮物料理を水なしで調理できる鋳物ホーロー鍋「バーミキュラ」。2010年2月に発売された直後から大きな反響を呼び、21,000〜26,250円の商品が、今や注文しても15カ月待ちとなる大ヒット商品となりました。 食材が持つ水分を利…
冬の和室に欠かせないものとして親しまれているこたつ。しかし、生活が洋風化して洋室が主流となると、こたつで暖を取る楽しみはなくなってしまうのではないか。そんな心配を吹き飛ばすのが、メトロ電気工業(株)(愛知県安城市)が開発した「布団をかけない…
工業用部品メーカーの下請けとしてコツコツと努力していたところへ値下げ要請を受け、かけられた言葉が「代わりはいくらでもいる」。この言葉が、錦見鋳造(株)(三重県木曽岬町)の錦見社長に、脱下請けを決意させました。バブルが崩壊した後の1992年のこと…
企業と企業が連携することで無限の可能性が広がることがある、と小出宗昭富士市産業支援センター長は言います(小出宗昭著『小出流ビジネスコンサルティング』近代セールス社)。 小出センター長は、静岡市のスポーツ栄養士と老舗の弁当屋が連携してスポーツ…
顧客ターゲットを絞り込めば絞り込むほど、差別化が明確になる、と小出宗昭富士市産業支援センター長は言います(小出宗昭著『小出流ビジネスコンサルティング』近代セールス社)。 売上を多く上げたいばかりに、顧客ターゲットを広げ過ぎて、商品コンセプト…
小企業のセールスポイントは、話題性、社会性、共感性から絞り込んで見つける、と小出宗昭富士市産業支援センター長は言います(小出宗昭著『小出流ビジネスコンサルティング』近代セールス社)。 重要なのは、お客様目線で見ること。お客様から見て、「これ…
日本一の起業支援家である小出宗昭富士市産業支援センター長は、ビジネスチャンスを生むキーワードは次の3つであると述べています(小出宗昭著『小出流ビジネスコンサルティング』近代セールス社)。 ・セールスポイントを発見し、活かす ・ターゲットを絞る…
マーケティングの大きな前提は経営者の意識であると、岩崎邦彦教授(静岡大学)は言います(『小が大を超えるマーケティングの法則』(日本経済新聞出版社))。 マーケティング成果=意識(やる気)×行動(やり方)×継続 である。やる気をもって小規模を力…
小さな企業がマーケティングをうまくいかせるには、コミュニケーション力を高めて、良いクチコミを発生させることが必要、と岩崎邦彦静岡県立大学教授は言います(『小が大を超えるマーケティングの法則』(日本経済新聞出版社))。 「クチコミの発生」=伝…
小企業が地域との絆を強くするにはどうしたらよいか。岩崎邦彦静岡県立大学教授は次のような具体例を上げています(『小が大を超えるマーケティングの法則』(日本経済新聞出版社))。 地場産品の販売。地元産の素材を利用した商品開発。地域限定品の取り扱…
小さな企業が「ほんもの力」を強化するには、3つの絞りが必要であると、岩崎邦彦静岡県立大学教授は言います(『小が大を超えるマーケティングの法則』(日本経済新聞出版社))。 第1に商品を絞ること。 第2に想定ターゲットを絞ること。 第3に知恵を絞るこ…
静岡県立大学の岩崎邦彦教授が著した『小が大を超えるマーケティングの法則』(日本経済新聞出版社)には、小さな企業が小規模を強みに変える3つの力(A・B・C)について述べられています。 Aは、ほんもの力(Authenticity)。本物志向と非価格志向に対…
今、求められるニュービジネスの条件は、新しい需要を生み出すことです。そうでないと既存の需要を奪い合い、過当競争をますます激しくする事態を招きます。 新しい需要を考える時、真っ先に思い浮かぶのが女性のニーズです。そういうと、生活者や主婦として…
名古屋市東区にある合資会社栗田看板舗は、伊勢名物「赤福」や熱田名物「きよめ餅」の店頭を飾る和風看板をつくっています(あいち産業振興機構のHP)。創業は明治44年(1911年)。中部7県で唯一の和風看板メーカーです。看板はお店の顔であり、店格を表す…
ここは行列文化の街ではないか。そう思わせるほど、名古屋ではそこかしこに行列が見られます。人気の飲食店や菓子店は特にそうです。矢場とんも例外ではありません。みそかつといえば矢場とんというほどのブランド店ですから、その行列は半端ではありません…
みそかつ矢場とん。1947年に創業し、名古屋のみそかつを全国に広めた店です。名古屋市内に7店舗、東京や福岡も含めると11店舗を展開しています。 最初は個人商店として出発し、その後、法人成りして2006年に株式会社化しました。家業から企業へと大きく成長…
最近、ネット上でまことしやかに言われる企業の生存率は驚くべき低さです。起業して1年後が40%、5年後が15%、10年後が6%だそうです(園田正世さん著『ママ起業 私の方法』でも10年後生存率が5%と紹介されています)。出典が明らかでないため、この数字が…
11月16日(金)に、名古屋のウィンクあいちで井出美由樹さんを講師とするセミナー「私の起業ストーリー〜起業を実現するための5つのポイント〜」が開催されます。主催はあいち産業振興機構、参加費は無料です。 井出さんは、名古屋生まれの名古屋育ち。経営コ…
11月に岐阜で、12月に関・多治見で計8回、ソーシャルビジネス支援セミナーが開催されます。NPO支援機関関係者やソーシャルビジネス経営者、金融機関支店長が講師となり、ケーススタディやワークショップを交えながらソーシャルビジネスの収益化や資金調達…
小企業は、創業してからどうなるのか。その実証研究をまとめた書籍が刊行されました。日本政策金融公庫総合研究所の鈴木正明上席主任研究員が著した『新規開業企業の軌跡』(勁草書房)がそれです。2006年から公庫の融資先2,897社を5年にわたって追跡調査し…
主婦起業家としてスリング(抱っこひも)のネット販売を成功させた北極しろくま堂(有)の園田正世さん(静岡市)。小規模事業とはいえ、その道のりは決して楽ではありませんでしたが、多くの人に支えられて、成功することができました。 個人輸入で仕入れたス…
主婦としての立場を残したまま起業して、成功する。そんな理想を果たしたのが、静岡市にある北極しろくま堂(有)の園田正世さんです(園田正世著『小さく始めて1億売った ママ起業 私の方法』(詳伝社))。 園田さんの事業は、抱っこひも(スリング)を中心…
岐阜をチャンスのあふれる地域にしたい。そんな思いからNPO法人G-netは、大学生に就業体験を積ませるインターンシップに取り組んでいます(日本政策金融公庫総合研究所『調査月報』2012年9月号)。半年〜1年に及ぶ「ホンキ系」のプログラムは、企業と学生の…
シャッター通りと化した商店街にありながら独自の工夫で復活して「奇跡の果物店」と呼ばれる杉山フルーツ(静岡県富士市)。経営者であるフルーツアーティストの杉山清さんは「小売とは小さな量を売る商売。たくさん売ろうとする戦略は間違っている」と言い…
シャッター通りとなった商店街の店舗が息を吹き返す。多くの商店主が再生に向けた夢を思い描きながら、実現していないのが現実です。そんな中で、普通の果物店が廃業の危機から見事に立ち直った事例があります。静岡県富士市の吉原商店街の中にある杉山フル…
日本再生戦略の中で、起業・創業という言葉が並立して使われています。どちらもよく使われる言葉であり、新しい事業を始めることを指しますが、明確な違いがないため、再生戦略の中でも同等に使われています。同じ意味なら統一した方がよいのでしょうが、使…
日本再生戦略では、起業支援の目標を「2020年までに開業率が廃業率を定常的に上回る」こととしています。現状はどうかといえば、1990年頃から開業率が廃業率を下回る状態が続いています。20年以上にわたり開廃業率の逆転現象は続いており、改善されていませ…