2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

創業支援は創業の支援から入ると間違う

事業所数の減少は、米子市に限らずどこの地方でも問題になっています。そのため創業を増やす必要性が言われ、創業支援に各自治体が真剣に取り組んでいます。しかし正しく認識すべきは、創業支援は創業だけ支援してもうまくいかないということです。 過去、我…

見えにくくなっている米子市の問題

地方創生の文脈で米子市の問題を捉えようとすると意外と難しいことがわかります。 7月21日、米子市役所で地方創生有識者会議が開かれ、平成27年度の地方創生の取組の結果が報告されました。27年10月1日の米子市の人口は149,382人。これは国勢調査の数値であ…

下り坂の時代には長期伴走型創業支援

これから時代の創業支援を考えるには、次代を担う若者の意見を参考にすることが有益でしょう。 日本政策金融公庫米子支店が2月と7月に行った米子高校1年生への出前授業では、創業計画の実現性についての問題点がいくつか挙げられました。「少子高齢化の時代…

山陰初の中小企業白書講演会(米子市)

8月5日に米子市の国際ファミリープラザで「2016年度版中小企業白書・小規模事業白書講演会」が開催されます。米子商工会議所が主催する講演会で、講師は中小企業庁企画課調査室の酒井賢一さんです。中小企業、小規模企業の現状と向かうべき方向性について、…

高校生が地元に残りたくなる出前授業(米子市)

7月14日に、米子市内の米子高校で日本政策金融公庫米子支店による出前授業が行われました。若者の地元定着を目的としたもので、米子市が主催し、鳥取県、鳥取県信用保証協会、米子商工会議所、鳥取県西部商工会産業支援センター、山陰合同銀行、鳥取銀行、米…

激戦の補助金を勝ち取った米子日吉津商工会

6月20日に中小企業庁が平成28年度創業・第二創業補助金の採択企業を発表しました。応募総数2,866件に対して採択総数136件(採択率4.7%)という超難関となりました。 鳥取県から採択されたのは2件のみで、「癒しとくつろぎを提供する美容室」(日吉津村)と…

f-Bizの売上増進策

金融庁も注目するほどのコンサルティング能力を持つf-Biz(富士市産業支援センター)の売りは、相談企業の売上を実際に伸ばして見せるところです。その支援のポイントは小出宗昭センター長に言わせると3つあります(小出宗昭『ワンストップ・コンサルティン…

f-Biz型支援のすごさ

今や日本一の中小企業支援機関といっても過言ではないのが、f-Biz(富士市産業支援センター)です。相談した企業の7割以上が売上増を達成し、月間の相談数は400件に上るそうです。 「成果の出る支援機関」というキャッチフレーズで評判を呼び、全国に同種の…

銀行が真に進むべき道(by橋本卓典)

ベストセラー『捨てられる銀行』(講談社現代新書)のなかで、著者の橋本卓典さんは、金融庁が2015年の長官交代により大きく方針転換したと指摘しています。 銀行の持続可能性や健全性を重視していた監督方針が、地域の企業や経済の成長を重視する方向へ転換…