f-Bizの売上増進策

 金融庁も注目するほどのコンサルティング能力を持つf-Biz富士市産業支援センター)の売りは、相談企業の売上を実際に伸ばして見せるところです。その支援のポイントは小出宗昭センター長に言わせると3つあります(小出宗昭ワンストップ・コンサルティングの実践』同友館)。
 1つ目はセールスポイントを明確にする、2つ目はターゲットを絞る、3つ目は連携することです。
 セールスポイントの明確化とは、言い換えれば、その企業が持つ価値の発見です。意外と自社の価値を知らない企業が多く、コーチングの手法で価値を見える化することができると小出センター長は言います。
 ターゲットを絞るというのは、発見した価値を伝えるべき相手を正しく設定するということです。企業が持つ価値は、誰にとっても貴重なものというわけではありません。その価値を評価してくれる相手を見定めることが重要です。
 連携するというのは、価値を伝えるうえで伝わりやすい形を創るために、他の人や機関の手を借りるということです。キャッチコピーや包装・パッケージといった見た目を考えてくれる人、ターゲットとする顧客向けに情報発信することを手伝ってくれる人などが必要です。
 こうした重層的な支援を行うことで、f-Bizは着実に成果を上げています。この手法はいずれオーソライズされて全国に広がるでしょう。