2024-01-01から1年間の記事一覧

拡大する高校向け出前授業

高校生向けの起業家教育の一環として、日本政策金融公庫は毎年、高校に出張授業に行き、起業のアイデア発想法やビジネスプランシートの書き方を教えています。この取組みは創業支援センターの職員が行っていましたが、年々強まるニーズに対応するため、支店…

スタートアップ・ブームはピークアウトしたのか?

2023年の我が国のスタートアップの資金調達額が7,536億円となり、2022年の9,664億円を2割以上下回りました(INITIAL発表)。これにより右肩上がりで伸びていたスタートアップの資金調達は2022年がピークとなったため、ブームが落ち着きつつあるように見えま…

女子高生たちの熱いビジネスプランバトル「高校生Ring」

リクルート主催の高校生ビジコン「高校生Ring」は2021年度から始まり、2023年度で3回目となりました。参加する高校生の数も550名→6,186名→25,827名と急速に伸びており、起業に対する高校生の関心の高さがうかがえます。このビジコンの特徴は、2次審査を通過…

我が国の起業家支援をリードする日本公庫のプロジェクトX

日本経済新聞で取り上げられましたが、4月1日から日本政策金融公庫の無担保無保証人での起業家向け融資の限度額が7,200万円に引き上げられました(改正前は3,000万円)。このインパクトは大きいものがあります。 公庫は「新創業融資制度」という名称で2001年か…

北海道のスタートアップ支援が本気だとわかる連携協定

全国各地でブームになりつつあるスタートアップ支援ですが、北海道でも行政機関、金融機関、学術機関が連携する動きが現れています。 昨年3月15日、北海道が日本政策金融公庫と包括連携協定を結びました。 今年3月14日、室蘭工業大学が公庫とスタートアップ…

ELLEも注目するJK起業は女性の新しい生き方か

今年度の日本政策金融公庫の高校生ビジコンの優勝者は、高1女子の中村美月さんでした。彼女の快挙は、フランスを本国とする女性ファッション雑誌ELLEに掲載されました(『エル・ジャポン』2024年4月号)。 中村さんは、日本企業や現地金融機関とともにマ…

リクルートも注目するエフェクチュエーション

予測不能の時代に不確実性をコントロールする思考法であるエフェクチュエーションには、リクルートも注目しています。 人材派遣サービスなどを行うリクルートは、多くの社員が独立して起業するため、定年まで勤める人は少ないと言われます。そんな同社は、高…

VUCA時代に注目される起業法「エフェクチュエーション」

将来の予測が困難なVUCA時代を迎えて、起業も一筋縄ではいかなくなっています。どれだけ計画を練って起業しても、状況が瞬時に変わり、事業を軌道に乗せることが容易ではないからです。その点をカバーし、無理のない起業法として注目されているのが「エ…

デコレーションケーキを5分で作って手渡すケーキ店

お客の「困った」に正しく応えれば、レッドオーシャンの市場でも生き残ることができるという事例が、ケーキ店にもあります。 店頭でお客から注文を受けてデコレーションケーキを作り、5分で手渡しすることで評判のケーキ店が埼玉県久喜市にある(有)ドゥーブ…

引き算の発想で廃棄ゼロと時短を実現するベーカリーの人々

「引き算で考えて、フードロスと長時間労働を解決することは誰でもできる」と教えてくれるのが、福岡市のベーカリー、トランテトロワの店主、前田真吾さんです(日本政策金融公庫総合研究所『調査月報』No.182 P30-31「パンを捨てない、捨てさせない」)。 …

フードテックで食物アレルギー事故の防止に取組む女性起業家

コロナ禍が収束に向かい、外食産業も勢いを取り戻す中で、あらためて心配の種になっているのが食物アレルギーの問題です。顧客がアレルゲンを含む食べ物を飲食して事故に見舞われることに外食産業でも頭を悩ませています。飲食物を提供する側はかなりの注意…

能登地震を乗り越え営業を再開した『イルカにあえるカフェ』

2月9日、石川県の能登島にあるイルカにあえるカフェ『海とオルゴール』が営業を再開したもようがNHKニュースで報道されました。スタッフ全員が被災したため、店主の坂本さとみさんが当面、時間を短縮して一人で営業するそうです。 「地震発生直後から、…

山田錦発祥の地で米粉のイチゴタルトを売る農家系ケーキ店

1月27日、兵庫県多可町にケーキ店「いちご工舎」がオープンしました。店舗の隣にある自分の畑で採れたイチゴと、地元産の山田錦の米粉を使ったタルトなどを販売します。多可町は酒米の王様である山田錦発祥の地で、その米粉を材料にしたタルトは「いちご工舎…

渋沢栄一を目指す埼玉のリケジョが高校生ビジコンで準優勝

参加505校、応募プラン5,014件という過去最高の盛り上がりを見せた今年度の日本政策金融公庫「高校生ビジネスプラン・グランプリ」で、準優勝したのは、栄東高校(埼玉県)の中藤凛音さんでした。 中藤さんは、ウニ殻から炭酸カルシウムを抽出して建材を作る方…

起業のエコシステムへと進化する高校生ビジコン

日本政策金融公庫の高校生ビジネスプラン・グランプリは国内最大級の高校生ビジコンで、11年の歴史があります。今年度の応募は5,014件を数えました。これまで応募されたプランは32,769件に上ります。10万人近い高校生がプラン作りに挑戦してきました。 そう…

高1女子が世界を巻き込んで切り拓く未来

今年度の日本政策金融公庫の高校生ビジコンの優勝者は高1女子でした。そのプランは「東南アジアや中東・アフリカなどの女性が日本の企業からサポートを受け無償でITスキルと日本語を学べる寮を開設し、就業を支援するサービス」というものです。既にインド…

国内最大級の高校生ビジコンの優勝者は高1女子

本日、東京大学伊藤謝恩ホールで、日本政策金融公庫主催の「高校生ビジネスプラン・グランプリ」最終審査会が開催され、ファイナリスト10組による若さあふれるプレゼンテーションが行われました。冒頭で岸田総理のビデオメッセージが披露され、スタートアッ…