高1女子が世界を巻き込んで切り拓く未来

 今年度の日本政策金融公庫の高校生ビジコンの優勝者は高1女子でした。そのプランは「東南アジアや中東・アフリカなどの女性が日本の企業からサポートを受け無償でITスキルと日本語を学べる寮を開設し、就業を支援するサービス」というものです。既にインドネシアのバンドンに第1号の寮を開設することが決まっています。世界の女性社会格差問題と日本のIT人材不足を同時に解決する点が評価されて、優勝しました。

 高1という若さでこれだけ壮大なプランを実現しようと動いている熱量には圧倒されます。本人がインドネシアで暮らした経験があり、その中で感じた女性たちの苦しみを何とか解決したいという想いが、多くの共感を生みました。審査員8名中5名いた女性たちもこのプランに共感し、実際に応援したいと非常に前向きでした。

 今回のビジコンからは、日本の国内問題を解決するには外国との連携も必要であり、女性がそのカギを握るという教訓が得られました。若い女性のパッションとエネルギーが明るい未来を切り拓く。すばらしいビジョンを与えてくれる大会でした。