起業のエコシステムへと進化する高校生ビジコン

 日本政策金融公庫の高校生ビジネスプラン・グランプリは国内最大級の高校生ビジコンで、11年の歴史があります。今年度の応募は5,014件を数えました。これまで応募されたプランは32,769件に上ります。10万人近い高校生がプラン作りに挑戦してきました。

 そうした積み重ねの結果、応募内容のレベルが年々上がるとともに、実際に起業するケースが出始めています。今年度の大会でも、入賞したチームからは「公庫のビジコンで有名になり、クラウドファンディングを成功させたい」「最終審査会後の交流会で人脈を築きたい」という起業予定の高校生の声が聞かれました。

 公庫のビジコンのOB・OGには、タイミーのCEO小川嶺さん、ベトナムで食育事業に取り組むWELY松岡奈々さん、発達障害児支援アプリを開発したFocus onの森本陽加里さんなどがいます。いずれも公庫のビジコンが起業のきっかけになりました。こうした夢を持った起業家が今後も生まれてくることでしょう。

 起業のエコシステムへと進化する公庫の高校生ビジコンが、ますます多くの起業家を世に送り出していくことを期待しています。