不登校児支援に燃える高専女子が5,000件の壁を突破

 不登校の子どもたちの居場所を何とかして作りたい。そんな女子高専生の熱い思いが、全国に届きました。

 高知工業専門学校の女子学生2人が作ったビジネスプランが、国内最大の高校生ビジコンである日本政策金融公庫のビジネスプラン・グランプリベスト20に入賞しました。応募5,014件という大激戦を勝ち抜いての快挙です。

 入賞したのは「リサイクルショップの設備や商品や売上を使って、子どもたちが自由にやりたいことを見つけられる場所(サードプレイス)を作る」プランです。プランを作成した女子学生は、不登校の子どもたちを支援する学生団体を立ち上げて活動していましたが、運営費の捻出に苦労していました。どうしたら活動を続けられるかと考えた末の結論が、ビジネスとして成り立たせることです。

 子どもたちの居場所をつくるためのビジネスという観点で思案を重ね、考案したプランが「ボクの居場所はリサイクルショップ」です。リサイクルショップの営業と、子どもたちの遊び・学びを重ね合わせて持続可能なビジネスとしていく。恵まれない幼少期を過ごした自分のような子どもたちを幸せにしたいと練り上げたプランが、大激戦の壁を突破しました。

 最終選考には残りませんでしたが、地元のマスコミに大きく取り上げられたことで、本プランは県民の心に残りました。今後、多くのサポーターが現れることでしょう。

 「持続可能なまちづくり」に燃える若者たちの想いが、地域を少しずつ動かしていく。日本の未来を明るく照らす、すばらしい事例だと思います。