高校生がビジネスプランを作成する意義はとてつもなく大きい

 最近では、高校の授業でビジネスプランの作成について教えるようになりました。これには大きな意義があります。

 今、小中高校では、アクティブ・ラーニングの手法を用いて、生徒に「自分の頭で考えて行動すること」を教えています。その際、先生方を悩ませるのが、どのような授業をしたらよいかということです。どんな題材でもよさそうな半面、実際に生徒の役に立つ題材とは何なのかを考えると、深みにはまることが多いものです。そこに一つの答えを与えるのが、ビジネスプラン作成授業です。

 アクティブ・ラーニングの題材として、ビジネスプランの作成は理想的です。なぜなら、社会的課題の解決策を考え、紙にまとめる作業を通して、社会の課題を見つける視点と、問題解決の技法を身につけることになるからです。模擬的でありながら極めて実践的であるという意味で、非常に優れた題材と言えるでしょう。

 高校生たちが社会に出れば、いろいろな課題に直面し、その解決策を考えることになります。それを一足先に授業で体験できることは、大きな学びになるでしょう。講師も、起業支援の専門家がプロボノで引き受けるケースが増えています(日本政策金融公庫など)。

 実際に起業するかどうかは別として、学生のうちにこのような体験ができることは、生徒たちにとって大いにプラスになるはずです。

 多くの高校生がビジネスプラン作成授業に参加し、社会を見る目と問題解決の技法を身につけてくださるよう期待しています。