名古屋発ソーシャルベンチャーの卵はJK

 1月12日、東京大学本郷キャンパスで、日本政策金融公庫主催「高校生ビジネスプラングランプリ」の最終選考会が開かれました。全国から応募のあった3,808のビジネスプランから10のプランが選ばれ、表彰されました。審査員特別賞を受賞した名古屋市の森本陽加里さん(名城大学附属高等学校)のプラン「Focus on」は先駆的です。
 このプランは、1クラスに2人はいるといわれる発達障害児童が学校にうまくなじめるよう、家庭、学校、医療機関三者をIoTで結んで適時適切に支援するためのアプリケーションソフトを開発するものです。児童の障害の内容、必要なケア、実際のケア状況などの情報を家族、教師、医者が共有し連携することで、発達障害児童の学校への適応、引いては社会参加を円滑にすることを目的にしています。SDGsダイバーシティ、障害者ケア、IoT・AI活用といった観点から価値があります。
 ものづくり王国の技術力を社会的課題の解決に役立てる優れたビジネスプランを、名古屋の女子高生が提案したところに、大きな意味があると思います。森本さんのプランの事業化を、地元名古屋の企業が応援してくださることを期待しています。