2018-01-01から1年間の記事一覧

『凡人のための地域再生入門』(by木下斉)

地方創生の具体的な方法論で悩む地域は多いと思います。そうした悩める人たちに光をもたらすビジネス小説が刊行されました。木下斉さんの『地元がヤバい…と思ったら読む 凡人のための地域再生入門』(ダイヤモンド社)です。地域振興に20年間取り組んできた…

地方で起業して成功するポイント(by木下斉)

人口減少で需要が縮む地方で、事業を起こして成功することは容易ではありません。実際に地方でまちおこしに取り組み、成果を出している木下斉さんは、成功のポイントが3つあるといいます(木下斉『地元がヤバい…と思ったら読む 凡人のための地域再生入門』ダ…

小企業経営がもたらす幸福感

1980年代後半のバブル経済期にインターネットが普及し始めた頃、「これからは事業規模に関わらず情報発信できるので、小企業の時代がやってくる」という論調が流行りました。ところがバブル崩壊から長期不況へと続き、小企業の大量廃業が止まらなくなりまし…

事業承継を加速させるパラダイムチェンジ

全国で事業承継支援の重要性が叫ばれ、多くの支援機関が取り組んでいます。ですが、それによって事業承継が進み、企業数の減少に歯止めができているかというと、まだそれほどでもないようです。 事業承継支援は、狭義に捉えて取り組むと大変な労力がかかりま…

瀬戸市で4者連携による事業承継支援がスタート

11月26日、瀬戸商工会議所、瀬戸市、瀬戸信用金庫、日本政策金融公庫が事業承継支援の連携体制を構築する協定を締結しました。4者連携によるスキーム構築は、愛知県初です。名称は、瀬戸地域事業承継プラットフォームです。 この体制構築には大きな意味があ…

地方創生の最重要課題は事業承継支援

本格的な人口減少時代を迎え、地方創生が各地で叫ばれています。県外から若者を呼び込むために働く場づくりである創業支援に力を入れようと、どの自治体も真剣に取り組んでいます。しかし創業支援以上に取り組むべきは、事業承継支援でしょう。既に存在する…

『ホモ・デウス』が示す小企業経営の秘訣

ビル・ゲイツなど世界の著名人が絶賛する『ホモ・デウス:テクノロジーとサピエンスの未来』(ユヴァル・ノア・ハラリ著、河出書房新社)では、飢餓・疫病・戦争を克服した人類は不死・至福・神性を目指すと指摘し、人類の進化の行く末を考察しています。こ…

フランス好きにはたまらない!商店街のパリ祭

11月10、11日、名古屋市の円頓寺商店街(えんどうじしょうてんがい)で恒例のパリ祭が開催されました。64のブースが並び、商店街の29店舗も協力して、音楽、料理、ワイン、お菓子、ブロカント(古道具)を提供していました。2017年10月にフランスのランス市…

「かすがいビジネスフォーラム」がもうすぐ開催

11月16、17日に「かすがいビジネスフォーラム2018」が、春日井市総合体育館で開催されます。春日井商工会議所と春日井市によるビジネス交流会です。今年で12回目となりますが、春日井市制75周年記念事業でもあり、例年以上に力が入っています。春日井市およ…

山陰から全国展開する女性ソーシャルベンチャー

地方で起業して全国展開に発展するベンチャー企業はほとんど見られません。ましてや女性のソーシャルベンチャーならなおさらでしょう。その中で稀有な存在が、鳥取県米子市でナーシングコアコーポレーションを経営するかんべたかこさんです。 かんべさんは20…

エステティシャンが教える幸せの見つけ方(名古屋市)

「エステを通じて皆様にHAPPYを」を経営理念にしている名古屋の女性起業家が白崎順子さんです(白崎順子『エステティシャンが教える幸せの見つけ方』ギャラクシーブックス)。 エステサロン「プロビアンコ」を経営する白崎さんの信念は、「エステによっ…

地方創生を成功させる原動力は無私の心

2014年から官邸主導で始まった地方創生の取組みは、全国各地で小さな成功を生み、少しずつ進展しているように見えますが、まだ都会から地方への大きな人の流れを生み出すには至っていないようです。地方創生の動きを加速し成功させるには、地方創生マインド…

企業の生産性も上げる片づけアドバイザー(春日井市)

愛知県小牧市に本店を置く東春信用金庫は、創業支援に力を入れており、毎年、無料の創業塾を開催しています。その第1期の卒塾生にSmart Life Style代表の大原友美さん(春日井市)がおられます。大原さんのビジネスは先進的です。 大原さんは整理収納アドバ…

エッジを利かせて蘇った円頓寺商店街(名古屋市)

名古屋の三大商店街(円頓寺、大須、大曾根商店街)に数えられた円頓寺商店街(えんどうじしょうてんがい)は、かつて衰退の危機にありながらも奇跡的に蘇った商店街として今、注目を集めています(山口あゆみ『名古屋円頓寺商店街の奇跡』講談社)。 同商店…

「おなごで世直し」する女性起業家が2冠(鳥取県米子市)

米子市で看護師による訪問介護サービスを営むナーシングコアコーポレーション合同会社の神戸貴子さんが、6月に内閣府の女性のチャレンジ賞(男女共同参画大臣賞)を、9月に全国商工会議所女性会連合会の女性起業家大賞スタートアップ部門優秀賞を受賞されま…

小企業の心強い味方、商工会・商工会議所の使い方ガイド

小企業が困った時に頼りになるのは全国各地にある商工会、商工会議所ですが、その活用の仕方を知らない人も多いと思います。そんな人のために大変お役に立つ本が出版されました。『経営者のための商工会・商工会議所150%トコトン活用術』(同文舘出版)です…

まさにクールジャパン! 日本最大のせともの祭(愛知県瀬戸市)

昨日と今日、日本最大のせともの祭が愛知県瀬戸市で開催されました。尾張瀬戸駅から東西に広がる通り沿いに180ものせともの業者が市を開き、各々の商品を所狭しと並べていました。おしゃれなマグカップや風情ある湯呑みから様々な意匠をこらした皿などの食器…

デザインの力で蘇った陶磁器の原型メーカー(瀬戸市)

デザインの力が小企業を救った事例が、(有)セメントプロデュースデザインの社長である金谷勉さんの著作で紹介されています(金谷勉『小さな企業が生き残る』日経BP社)。その中に、瀬戸市の小企業の例があります。 瀬戸市にある(株)エム・エム・ヨシハシで…

矢場とんに見習うべき脱・家族経営

人口減少とともに需要が縮小する中、小企業の経営環境は厳しさを増しています。来年10月の消費税率引き上げ(8→10%)はそれに拍車をかけると見られています。顔の見える関係を武器に売上を確保し、小規模なりに事業を維持する小企業の経営手法にもさらなる…

愛知県警が先導する「働き方改革」

人口ボーナス期から人口オーナス期に転換した日本は、働き方改革に真剣に取り組まなければならないと、小室淑恵(株)ワーク・ライフバランス社長は言います(小室淑恵『働き方改革』毎日新聞出版)。 生産年齢人口の増加が経済成長をもたらしていた人口ボーナ…

21世紀の豊かなまちづくり(愛知県東郷町)

名古屋市の東隣にある東郷町は、名古屋市と豊田市のベッドタウンとして目覚ましく成長しています。この20年で人口は1万人以上、増えました(7月末人口43,591人)。 急成長する東郷町は、新時代のまちづくりであるセントラル開発に取組んでいます。 セントラ…

紅葉屋斬り込み事件にみる名古屋の起業家精神

名古屋の人々の起業家精神を象徴するエピソードが、紅葉屋斬り込み事件(1866年)です(城山三郎『創意に生きる 中京財界史』名古屋商工会議所復刊)。 紅葉屋は、江戸時代末期(1829年)に名古屋の鉄砲町(現在の本町通)で創業し、練油や白粉、紅などを扱…

幻の中京財界史を復刊した商工会議所(名古屋市)

今、国内で最も景気の勢いがあると言われる名古屋地域ですが、なぜこれほどの勢いがあるのか。それを知るには名古屋経済の歴史にあたることが必要ではないでしょうか。城山三郎先生の幻の処女作『創意に生きる 中京財界史』を読むとそんな思いがします。 江…

「淑女のまち 春日井」

愛知県北部にある春日井市は、小野道風の生誕地であることと、サボテンの生産量日本一であることから、地元では「書のまち」、「サボテンのまち」と呼ばれています。さらに、同市の出身者には、松崎悦子さん(歌手)、室田伊緒さん(棋士)、松村亜矢子さん…

融資稟議書を作成する創業セミナー(春日井商工会議所)

7月7日、春日井市の春日井商工会議所で、創業支援セミナー「成功するビジネスプラン」が開催されました。講師は日本政策金融公庫の支店長と融資課長で、融資担当者の立場からビジネスプランをどう評価しているかを受講者に体験してもらう講義を行いました。 …

「いかす男子が暮らすまち」(春日井市)

愛知県北部にある春日井市は、平安時代の三跡のひとり、小野道風の出身地であることから書のまちとして知られています。また、実生サボテンの生産量が日本一ということで、サボテンのまちとしても知られています。これらに加えて知られるべきが、いかす男子…

観光をスポーツするフォトロゲイニング(瀬戸商工会議所)

やきもののまちとして知られる愛知県の瀬戸市は、「日本六古窯」(瀬戸焼、常滑焼、越前焼、信楽焼、丹波立杭焼、備前焼)のひとつに数えられ、日本遺産に認定されています。千年以上の歴史と伝統をもつこのまちは、瀬戸川通りせともの専門店街をはじめとし…

創業支援のレベルが半端ない「せと・しごと塾」(瀬戸市)

愛知県の瀬戸市は、瀬戸焼きと藤井七段(将棋)で有名ですが、市が徹底した創業支援を行っていることでも知られるべきでしょう。 同市は、平成20年に「せと・しごと塾」を立ち上げ、地域のニーズや課題をビジネスで解決する創業を目指す方の支援を始めました…

日本初の融資稟議書作成セミナーが7月7日に開催(春日井商工会議所)

創業予定者向けの創業支援セミナーが各地で開催されています。創業するためのビジネスプランの作り方を中心にさまざまな講座が開かれています。そのなかで注目すべきものとして、7月7日に春日井商工会議所ビルで、日本初の融資稟議書作成セミナー「金融機関…

金融機関と連携して事業承継支援を行う大学

「信用金庫と提携しながら、中小企業の後継者育成を実践する大学」が中小企業白書2018(P295)で紹介されています。名古屋商科大学(愛知県)です。 名古屋商科大学は、事業承継の人材育成に特化した教育課程として、学部では「事業承継コース」(2013年から…