2013-01-01から1年間の記事一覧

創業計画に不足しがちなリアリティ

創業者の半数以上が売上目標を達成していないという、気になるデータがあります。 日本最大の創業融資機関である日本政策金融公庫は、毎年、前年度に融資した創業者にアンケート調査を行い、新規開業実態調査結果として発表しています。今年の調査結果が12月…

豊橋工業高校がビジネスプラン・グランプリに入賞

豊橋工業高校電子機械科の生徒が考案した二つのアイデアが、日本政策金融公庫主催の「高校生ビジネスプラン・グランプリ」のベスト100に選出されて表彰されました(東日新聞)。同グランプリは、社会的な問題を解決するプランを高校生から募集して表彰するも…

25年度補正予算で経営者保証の見直し実施

12月12日に決定された補正予算を受けて、「経営者保証に関するガイドライン」が2月から実施されます。これは、経営者の個人保証について、(1)法人と個人が明確に分離されている場合などに、経営者の個人保証を求めないこと、(2)早期に事業再生や廃業を決断し…

25年度補正予算の創業支援策

12月12日、25年度の補正予算が発表されました。「好循環実現のための経済対策」と銘打ち、5兆5千億円の予算が組まれました。復興・防災・安全対策が6割近くを占めていますが、中小企業・小規模企業支援のための予算も3,241億円あてられています。 この中で創…

グッドカンパニー大賞で東海から3社が受賞

全国の中小企業の中から、経済産業省、文部科学省、商工会議所、中小企業投資育成会社の推薦をもとに、経済的・社会的にすぐれた成果をあげている企業を選んで表彰する「グッドカンパニー大賞」の25年度受賞企業が発表されました。 受賞12企業のうち3社が東海…

野菜ソムリエによる活粋食堂(愛知県蟹江町)

商工会議所の中小企業支援ネットワーク強化事業を活用して蟹江町にオープンしたのが、大橋三四郎さん経営の「活粋食堂」(いきいきしょくどう)です(津島商工会議所HP)。 大橋さんは、医療福祉機関の栄養士・調理師としての勤務経験から、疾患を持つ方等…

自社の特徴は100字にまとめる(愛知県岡崎市)

ブランディングの第一歩は、自社と自社の商品を見直し、自社の特徴を100字に、商品のポイントを75字×3つにまとめること、と安藤竜二(株)DDR社長はいいます(安藤竜二『地元の逸品を世界に売り出す仕掛け方』ダイヤモンド社)。 まとめ方は、浮かんできた…

中小企業にこそブランディングが必要(愛知県岡崎市)

ブランディングのポイントを安藤竜二(株)DDR社長は次のように述べています(安藤竜二『地元の逸品を世界に売り出す仕掛け方』ダイヤモンド社)。 「まず、自社と自社の商品を見直すこと。いろいろな角度から見直し、一見マイナスに見える点をプラスに捉え…

地域ブランド連合で世界に発信(愛知県岡崎市)

サムライ日本プロジェクトという取組みをご存知でしょうか。岡崎市を拠点とした各地の地域ブランドをネットワーク化して、全国や世界に発信しようという取組みです(安藤竜二『地元の逸品を世界に売り出す仕掛け方』ダイヤモンド社)。 プロジェクトリーダー…

f-Bizの取組がついに法制化(中小企業庁)

11月22日、中小企業庁が「産業競争力強化法案に地域における創業支援体制の整備に関する支援策を盛り込んだ」と発表しました。同法案は現在、国会で審議中ですが、成立後は3ヵ月以内に施行されることになります。 この産業競争力強化法(創業パート)には、…

褒めちぎる自動車学校(伊勢市)

自動車学校と言えば、教官による厳しい指導が行われるところというイメージが定着していますが、伊勢市の南部自動車学校はそれとはまったく逆の、褒めちぎる指導をすることで有名です。 若者のクルマ離れなどで教習生の数が減っていたことに危機感を感じた加…

民主導のまちづくり(北海道富良野市)

富良野市のフラノマルシェがまちづくりのお手本になるのは、民主導だからです(西本伸顕『フラノマルシェの奇跡』学芸出版社)。 まちづくり会社の増資資金7,300万円は、商工会議所の会頭が地域の企業を回って集めてきました。残りの資金は、経済産業省の戦…

合意形成は共感づくり(北海道富良野市)

富良野市の複合商業施設フラノマルシェは、民によるまちづくりの良好事例ですが、プロジェクトの実現には、当然ながら苦難がありました。「市民コンセンサスの形成」というお決まりの問題が立ちはだかったのです(西本伸顕『フラノマルシェの奇跡』学芸出版…

中心市街地を復活させた商店街オヤジパワー(北海道富良野市)

琵琶湖湖畔にある滋賀県最大のショッピングモール「ピエリ守山」が廃墟のような状態になり話題になっています。200店舗あったテナントのほとんどが撤退するという異常事態は、単なる物販では集客が難しい現代のマーケティング事情を物語っています。 今は、…

女性起業家はビジネスに向いている

11月6日深夜のNHK教育テレビ「Good Job! 会社の星」で、女性起業家の特集が組まれました。冒頭で日本政策金融公庫の女性起業家向け融資が前年比1.5倍になったことが紹介されました。女性起業家の時代がきたといいたいのだと思います。 さまざまな業種で活…

ミラサポがビジネスアイデアコンテストを開催

中小企業庁の運営委託事業であるWebサイト・ミラサポで、第1回グッド・ビジネス・アワードが開催されました。「あんしん」「ごはん」「モノづくり」「おもてなし」「まなび」をテーマにビジネスのアイデアを公募し、受賞者にはミラサポ事務局が事業化を支援…

いくつになっても仕事が生きがい(岐阜県中津川市)

「仕事が生きがい。仕事に行くのが楽しみで仕方がない」「働いていると生活のリズムが違う」「いいですよ、若い子と一緒に仕事できるのは。こっちも若い気分になっちゃう」 (株)加藤製作所で働くシルバー社員の声です(加藤景司『意欲のある人、求めます。た…

人に仕事を合わせる(岐阜県中津川市)

高齢者雇用を進めることは、言うほど簡単ではありません。高齢者は若者に比べて体力や視力、記憶力が低くなっており、ミスも出やすくなっています。何度教えても覚えられないということもあります。こうした問題を(株)加藤製作所は、人に仕事を合わせる発想…

生産性を上げる鍵はシルバー社員(岐阜県中津川市)

生産性の向上を図るにはどうしたらよいか。手っ取り早いのは、稼働率を上げる、つまり労働時間を増やすことです。土曜、日曜も稼働すれば、稼働率は格段に向上します。しかし、休日に勤務したいという社員はなかなかいません。この問題を、岐阜県中津川市に…

小規模事業者に対する協働支援(東海財務局)

本日、東海財務局が「小規模事業者に対する協働支援の促進に向けて(提言)」を公表しました。小規模事業者の経営改善を進めるために、「金融機関と商工団体による協働支援が有効」であるとして、金融機関と商工団体双方の強みを生かすことが重要、現場レベ…

ビジネスにも通じる「ほめ達!」検定(名古屋市)

10月13日(日)に名古屋市のウインク愛知で日本ほめる達人協会の「ほめ達!」検定(3級と2級)が行われました。西村貴好代表理事らが講師となってセミナーを行い、その後に試験が行われるというものでした。 ほめるとは、人やモノや出来事に価値を見出して伝…

OKa-Bizで3人のカリスマがパネルディスカッション(岡崎市)

10月15日、岡崎市図書館で岡崎ビジネスサポートセンター(OKa-Biz)のオープン記念イベントが開かれ、 山口義行立教大学教授、小出宗昭f-Bizセンター長、安藤竜二DDR社長らにより、「中小企業が秘める可能性」をテーマにパネルディスカッションが行われまし…

ブランドづくりは価値観の共創(by岩崎邦彦)

ブランドづくりとは、売り手と買い手が共同して価値観をつくりあげていくことであると、岩崎邦彦教授(静岡県立大学)はいいます(岩崎邦彦著『小さな会社を強くするブランドづくりの教科書』日本経済新聞出版社)。 商品が持つ特徴を弱みと捉えずに強みと捉…

強いブランドの条件(by岩崎邦彦)

強いブランドとはどういうものなのか。 岩崎邦彦教授(静岡県立大学)は、「経営者1,000人調査」と「消費者1,000人調査」を行い、強いブランドの条件を特定しました(岩崎邦彦著『小さな会社を強くするブランドづくりの教科書』日本経済新聞出版社)。 「経…

小さな会社を強くするブランドづくり(by岩崎邦彦)

小企業が自社の商品やサービスを販売していくにはブランドが大切です。このブランドをどうしたらつくることができるかを実践的にわかりやすく解説した本が出ました。岩崎邦彦静岡県立大学教授による『小さな会社を強くするブランドづくりの教科書』(日本経…

顧客目線のない商店街再生策(by久繁哲之介)

顧客目線を失った商店街再生策は失敗するということを、地域再生プランナーの久繁哲之介さんは高岡市を例にして説明します(久繁哲之介著『商店街再生の罠』ちくま新書)。 総務省の家計調査では、富山市の世帯当たりの年間コロッケ購入額が県庁所在都市・政…

商店街再生の罠を脱するには(by久繁哲之介)

商店街が衰退する本質は、公務員など商店街支援者と商店主の多くに意欲と能力が欠けていること、と地域再生プランナーの久繁哲之介さんは言います(『商店街再生の罠』ちくま新書)。 小売業に最も必要な能力である消費者ニーズに気づく力・対応する力が公務…

里山資本主義の真意

いくつかの媒体が取り上げ始めた里山資本主義。ブームになるかどうかはこれからですが、気になることがあります。里山資本主義という言葉がわかりにくいのです。 里山と資本主義という相反する言葉が結びつく意味が一般の方には理解しにくいでしょう。里山資…

エネルギー革命は山里から(by藻谷浩介)

石油を海外から輸入し、電気を原発で作り出す。これらの活動が我が国のエネルギー供給を支えているわけですが、反面、為替や放射能のリスクも無視できないレベルに高まっており、不安を拭えなくなっています。 こうしたリスクを低減させるものとして、木質バ…

OKa-Biz始動(愛知県岡崎市)

10月1日、岡崎市に岡崎ビジネスサポートセンター(OKa-Biz)がオープンします。これは、市がビジネス支援を目的として岡崎市図書館交流プラザ内に設ける相談センターです。岡崎商工会議所や日本政策金融公庫が協力します。 10月15日に開催されるオープン記念…