富良野市のフラノマルシェがまちづくりのお手本になるのは、民主導だからです(西本伸顕『フラノマルシェの奇跡』学芸出版社)。
まちづくり会社の増資資金7,300万円は、商工会議所の会頭が地域の企業を回って集めてきました。残りの資金は、経済産業省の戦略的中心市街地活性化事業の補助金を申請して手当てしました。複合商業施設に入ったのは、JAふらの(農産物直売所)、富良野物産公社(土産物店)、フラノカフェ(喫茶店)、キッチンふらの(ハンバーガー)、ばすすとっぷ(饅頭・混ぜアイス)、とみ川(揚げ餃子)、ふらのっこ本舗(人形焼き)、ふらの農産公社(ジェラート)といった地元の業者です。
地元民に愛される店が入居したことで、フラノマルシェは、観光客だけでなく、地域住民も気軽に立ち寄る場所になりました。民主導のまちづくりの良さは、顧客目線、地域住民目線を大切にすることです。フラノマルシェの成功は、多くのまちづくり関係者にとって勉強になると思います。