1月25日、鳥取県で休眠預金が地域振興に初めて活用されるとNHKで報道されました。休眠預金は、一部を公共性の高い民間事業に使うことが法律で認められています。今回、国が支援するのは、米子市で訪問介護を行う「私の看護婦さん」(合同会社N.K.Cナーシングコアコーポレーション)や障害者就労支援を行うNPO、森のようちえんを運営するNPOなど5団体です。各団体に約200万円が助成されます。
休眠預金をソーシャルビジネス支援に活用するというスキームは、SDGsがいっそう重要性を増すアフターコロナにおける地域振興の在り方を指し示しています。「私の看護婦さん」では、高齢者の生活支援として行う買い物代行事業に充てられます。安心みまもり付きお買い物代行サービス「えらんどる」として、自治会や商店街とも連携して展開されます。
地域住民が社会的課題を発見して解決に取組み(自助)、企業が人と人を結び付けて新たな価値を生み(共助)、国や自治体が資金面や情報面を支援する(公助)。自助・共助・公助をバランスさせて「持続可能なまち」づくりを目指していく。こうした動きがさらに広がることを期待しています。