せとまちの事業承継・M&Aセミナーが大盛況(瀬戸市)

 8月6日、愛知県瀬戸市の瀬戸蔵で事業承継・M&Aセミナーが開催されました。主催は瀬戸信用金庫瀬戸商工会議所瀬戸市日本政策金融公庫名古屋中支店あいち産業振興機構です。
 最初に、木崎海洋行政書士による講演「落語で学ぶ事業承継」があり、落語調で事業承継を行う際の大事なポイントが説明されました。数多くの事例を知る講師が語る「経営者と後継者は、残すもの(不易)と変えるもの(流行)をよく話し合って決める必要がある」とのアドバイスは、事業承継の問題の核心を突いており、聴衆の心に響きました。
 次いで、あいち事業承継ネットワーク愛知県事業引継ぎ支援センターによる支援の取組みの説明がありました。2018年の愛知県の企業の休廃業・解散が1,076件にも上るとの指摘からは、事業承継が地域にどれだけ必要であるかが伝わりました。官民を挙げて小企業向けのM&Aの支援態勢が整備されていることもわかりました。
 最後に瀬戸信用金庫瀬戸商工会議所瀬戸市日本政策金融公庫それぞれの事業承継支援の取組みについて説明がありました。これら四機関は、昨年11月に瀬戸地域事業承継プラットフォームを構築し、連携して瀬戸市内の事業承継支援に取り組んでいます。
 会場は定員60名が満席となり、盛況でした。こうしたセミナーがきっかけとなって事業承継の機運が高まり、瀬戸市がいっそう元気になることを期待しています。