2013-01-01から1年間の記事一覧

日本を救う里山資本主義(by藻谷浩介)

マネー資本主義を追求して行き詰った日本はどうしたらよいのか。その答えが里山資本主義にあると、藻谷浩介日本総研主席研究員はいいます(藻谷浩介・NHK広島取材班著『里山資本主義』角川書店)。 日本の問題は、経済的には紛れもなく成功したはずなのに…

起業ノートで夢を実現(by上野光夫)

起業を成功させるには、準備を十分に備えることが必要です。そのために重要なのがノートをつけることだと起業コンサルタントの上野光夫さんは言います(上野光夫著『起業は1冊のノートから始めなさい』ダイヤモンド社)。 金融機関での融資業務の経験と自身…

日商が小規模企業振興基本法の制定を要望

日本商工会議所の「平成26年度中小企業関係施策に関する意見・要望」(7月18日発表)に、「小規模企業振興基本法 」(仮称)の検討・制定が盛り込まれました。ここでは次のように述べられています。 「わが国企業の87 %(366 万社)を占める小規模企業は、…

f-Bizモデルがついに全国展開

経済産業省が、平成26年度概算要求の中で、小規模事業者等の相談にワンストップで対応する「よろず支援拠点」を全国47ヵ所に整備する政策を打ち出しました(中小企業・小規模事業者ワンストップ総合支援事業:予算規模77.2億円)。 「よろず支援拠点」は、認…

連携が価値を生む(NHK会社の星)

28日夜のNHKのEテレ「会社の星 “地域ブランド”がニッポンを救う!?」で、地域の小企業が生み出した地域ブランドが紹介されました。燕の洋食器メーカーが東京のデザイナーとコラボレーションして開発したワイングラス、岐阜の枡メーカーが就業支援NPO…

金融機関は「育てる金融」を目指すべき(by家森信善)

「経営状態が悪い企業を貸出できる企業に変身させること、新事業への意欲を失っている経営者にやる気や勇気を与えることが、地域の金融機関に求められている」と家森信善名古屋大学教授は言います(本日の日本経済新聞「経済教室」)。 中小企業数の減少が進…

小企業経営者が教育費で困ったら

企業経営において資金繰りは生命線ですが、思わぬ伏兵となるのが子供の教育費です。事業資金の工面でも大変なのに、教育費なんてどうしたらよいのか。こんな悩みを持たれた方にご紹介したいのが日本政策金融公庫の教育ローンです。 日本政策金融公庫は政府系…

日本公庫とf-Bizの連携が日本に活を入れる(静岡)

本日、日本一の起業支援家として名高い小出宗昭センター長が率いる富士市産業支援センター(f-Biz)と、日本最大の創業融資機関である日本政策金融公庫が、連携して創業支援に取り組むスキームを構築しました。 日本一の起業コンサルティングを行う機関と日…

小企業の情報不足を解決するミラサポ

7月30日に中小企業庁が小規模企業向け情報サイト「ミラサポ」(未来の企業★応援サイト)を立ち上げました。 開設の目的は「国や公的機関の支援情報・支援施策を、わかりやすく提供」「経営の悩みに対する先輩経営者や専門家との情報交換の場を提供」すること…

仕事への不満と取るか?起業への意欲と取るか?

日本能率協会が7月24日に発表した「ビジネスパーソン1000人調査」結果では、30代・40代のビジネスパーソンの半数近くが「仕事にやりがいなし」「能力を発揮できていない」と感じているそうです。「組織の中核たるミドルの疲弊として危機感をもって受け止めた…

日本一熱いインターンシップ・フォーラム(岐阜市)

本日、岐阜駅前の岐阜大学サテライトキャンパスで、NPO法人G−netのチャレンジフォーラム2013が開催されました。 会場には、100名を超える大学生や大学教員、支援機関担当者、報道関係者などが詰めかけました。秋元代表による活動報告、ホンキ系インタ…

新時代の事業形態、会社2.0(by板倉雄一郎)

(株)シナジードライブというウェブサービスの会社を経営する板倉雄一郎社長は、自社で会社2.0という新しい事業スタイルを実践しています(板倉雄一郎著『社長復活』PHP研究所)。 これは、オフィスもタイムカードも従業員もない、まったく新しい会社の形…

日本公庫の創業融資パワー(経済白書)

創業する際に欠かせないのが資金ですが、頼れる先はどこか。 今年の経済財政白書(P326)には、こうあります。 「創業後1 年以内の融資額が1,333 億円と地域金融機関全体の創業・新事業支援に係る融資規模と同等である点は、日本政策金融公庫が小口の開業融…

今こそ目指すべき「美しい国」

第一次安倍内閣(2006〜2007年)では、日本が目指すべきビジョンとして「美しい国」が掲げられていました。 ここでいう「美しい国」とは「文化、伝統、自然、歴史を大切にする国」「自由な社会を基本とし、規律を知る、凛とした国」「未来へ向かって成長する…

営業の決め手はミッション

売上増加には新規顧客開拓が欠かせません。しかし新規顧客を開拓する営業は簡単ではありません。既存顧客への営業と比べて5倍のコストがかかるとか、開拓まで2年はかかると覚悟せよなどと言われます。ではどうしたらよいのか。その方法が日本政策金融公庫の…

世界一きれいな熱処理工場(愛知県安城市)

質は目に見えません。そのため自社製品の質にどれほど自信があっても、お客様に理解していただくのは至難の業です。この難題に挑戦したのが、愛知県安城市の菱輝技術センター(株)です(日本政策金融公庫総合研究所『調査月報』6月号)。 同社は、企業から注…

高齢社会のニーズを捉えた民間救急車(愛知県一宮市)

(株)あいみんは、2009年から愛知県一宮市で民間救急車を走らせる事業を営んでいます。介護タクシーと消防救急車のニーズの狭間を突いたビジネス。それが民間救急車です(日本政策金融公庫総合研究所『調査月報』5月号)。 消防救急車を頼むほど緊急ではない…

巡回実績こそ企業支援の証(郡上市商工会)

全国の市や町にある商工会議所・商工会は、さまざまな形で小企業の経営支援を行っていますが、岐阜県郡上市にある郡上市商工会も、市と連携してブランド力強化事業、まちなか繁盛店づくり支援事業、食の王国郡上づくりプロジェクトなどを行っています(日本…

DBJ女性起業大賞のファイナリスト(愛知県豊橋市)

日本政策投資銀行の第2回女性新ビジネスプランコンペティションの受賞者が6月24日に発表されました。この中で、豊橋市で(株)ハート・オーガナイゼーションを経営する菅原俊子社長が、ファイナリスト7名のうちに選ばれました。 (株)ハート・オーガナイゼーシ…

「犬山おもてなし隊」が盛り上げる着地型観光(愛知県扶桑町)

観光事業にプラスαの価値を付ける。これに成功したのが愛知県扶桑町の(株)ツアー・ステーションです(日本政策金融公庫総合研究所編『プラスαの経営』(同友館))。 同社は、旅行者が犬山城やその城下町を回る際に地域の語り部と交流できるサービスを行って…

ITを活かしたプラスαの経営(三重県桑名市)

供給過剰時代にあって小企業の生き残り策を考える場合、いかにして差別化を図るかがポイントになります。自社が提供する商品やサービスにどのような心地よさをプラスするか、多くの小企業が頭を悩ませていると思います。そうしたプラスαに工夫をこらした小企…

人口減少は小企業にとってのチャンス

総務省統計局が6月20日に公表したデータによれば、我が国の人口は6月1日時点で1億2,732万人となり、昨年同月比で22万人の減少となりました。 こうした人口減少は、企業経営者にとって悩みの種となっています。需要が減少すれば、当然、自社の売上も減少する…

若者が選ぶ魅力的な中小企業100選(岐阜)

岐阜県でインターンシップ事業を行うNPO法人G-netが、「若者が選ぶ魅力的な中小企業100選」事業を始めました。岐阜県内の中小企業100社を訪問取材し、その情報を盛り込んだ就職情報誌を大学で配布するものです。 きらりと光る美点があるのに広くは知られ…

商工会議所がキャリア教育を積極的に推進

日本商工会議所がまとめた『商工会議所キャリア教育活動白書』によると、アンケートに回答した商工会議所の7割以上が、「インターンシップ(就業体験)」や「職場体験」などの事業を実施しており、学校、学生と中小企業をつなぐ取組みに力を注いでいることが…

事業承継で躍進するプラスチックボトルメーカー(愛知県新城市)

中小企業白書には、優れた中小企業の経営事例が掲載されています。今年の白書(P129)には、事業承継がうまくいった例として、愛知県新城市の本多プラス(株)が紹介されています。同社はプラスチック・ブロー成形品メーカーですが、青いナイロン製の修正液の…

需要と雇用を同時に創造するビジネス

日本再興を実現するには、新規の需要を喚起するビジネスを増やし、雇用も創出していくことが必要です。新規需要のターゲットとしては、高齢者層が最大の狙い目でしょう。シニア市場を開拓しながら雇用を増やす。これからの起業は、この方向に大きな可能性が…

供給過剰時代の創業支援

政府が14日、これからの成長戦略として「日本再興戦略」を閣議決定しました。この中(P52)で、「中小企業・小規模事業者の革新」を進めるために「開業率が廃業率を上回る状態にし、開業率・廃業率が米国・英国レベル(10%台)になることを目指す」と掲げて…

小企業への長期インターンシップの意義

6月9日、岐阜市のNPO法人G−netが名古屋市で開催した「ホンキ系インターンシップ名古屋フェア」を見てきました。同法人は他では例を見ない、6カ月に及ぶ長期のインターンシップを2004年から行っています。今回のイベントも、小企業と大学生の出会いの…

「こうして組織は腐敗する」(by中島隆信)

生産性の研究で著名な中島隆信慶應義塾大学商学部教授の新著「こうして組織は腐敗する」(中公新書ラクレ)が6月7日に刊行されました。 おそらくは出版社側の都合と思われますが、タイトルは煽情的になっています。ですが、中身は非営利組織のガバナンスにつ…

岐阜県で全国最年少市長が誕生

6月2日に岐阜県美濃加茂市長選が行われ、前市議の藤井浩人さん(28歳)が、前市副議長の森弓子さん(58歳)を破って初当選しました。藤井さんは、現職の市長で全国最年少となります。 藤井さんの経歴は学習塾経営が数年で、社会人経験はほとんどありません。…