人口減少は小企業にとってのチャンス

 総務省統計局が6月20日に公表したデータによれば、我が国の人口は6月1日時点で1億2,732万人となり、昨年同月比で22万人の減少となりました。
 こうした人口減少は、企業経営者にとって悩みの種となっています。需要が減少すれば、当然、自社の売上も減少すると考えるからです。しかし大企業と小企業とでは、受け止め方が違うはずです。
 量を追いかけることで利益を上げて企業体を維持する大企業には、人口減少は大変に深刻な問題でしょう。ですが量よりも顧客とのリレーションで営業している小企業にとっては、むしろチャンスだと思います。
 顔の見える経営で顧客ニーズをこまめに深く捉え、新しい商品やサービスを提供していく小企業にとって、ターゲットの数が絞られてニーズを深掘りする必要がある状況は馴染みの世界です。小企業は大企業よりもリスクの小さい経営ができますから、新しいことにも積極的に挑戦できます。
 人口減少が大企業と小企業に意味するところの違いを理解すれば、小企業のチャンスが見えてくると思います。