中小企業にこそブランディングが必要(愛知県岡崎市)

 ブランディングのポイントを安藤竜二(株)DDR社長は次のように述べています(安藤竜二『地元の逸品を世界に売り出す仕掛け方』ダイヤモンド社)。
「まず、自社と自社の商品を見直すこと。いろいろな角度から見直し、一見マイナスに見える点をプラスに捉えなおす。うちは小さな店だからと委縮せず、このあたりでは一番小さい、こだわりの企業と見方を変える。次に、素人の意見を聴く。トレンドと照らし合わせて見る。こうして角度を変えて見直すことで、自社商品の隠れた美点が見えてくる」
 サムロックサイダー(大岡屋)は「昭和43年からビンも味も変えていない」、サムロックかりんとう(中田屋)は「月曜から金曜の朝10時から12時まで工場の一角で揚げたてのかりんとうを量り売りしています」、サムロック醤油(井村商店)は「うちの醤油は、漁に出るとき漁師が一本ぶら下げて乗る」といったキャッチフレーズを商品パッケージに盛り込んだそうです。
 どんな商品にもどこかに美点があると気づかせられる話です。