カブトガニ牧場で地元と世界を救う女子高生(岡山県立笠岡商業高校)

 世界で唯一つのカブトガニ博物館を擁し、カブトガニ繁殖地の保護やカブトガニの研究に力を入れている岡山県笠岡市。その笠岡市で、カブトガニを養殖する牧場を作って地域を活性化するアイデア岡山県の女子高生が思いつき、ビジネスプランにまとめました。このプランは、日本政策金融公庫の高校生ビジネスプラン・グランプリで審査員特別賞を受賞しました(1月9日)。

 評価されたポイントは、カブトガニの血液が、新型コロナウィルス感染症などの感染症のワクチン開発に役立ち、国産ワクチンの開発にはずみをつけることと、カブトガニの養殖地を設けることが自然環境保護地域の拡大にもつながることです。

 このプランは、地元企業や金融機関も高く評価しており、NHKの「おはよう日本」でも紹介されました。総投資額は15億円ですが、目標とする養殖数(1万匹)を達成すれば18億円の収益が上がり、投資額を回収できる計算です。

 地域だけでなく世界をも救う可能性をもつビジネスアイデア。現代の女子高生のポテンシャルは計り知れません。