ヤングケアラーの悩みにLINEで寄り添う看護師集団(鳥取県)

 コロナ禍で介護の問題がこれまで以上に深刻化しています。その中でも特に問題視されているのが、ヤングケアラーへの支援です。家族のケアを担う子供の負担は大変重くなっており、大きな社会問題となっています。しかし、ヤングケアラーをどのように支援するのが望ましいかは、まだ各地で試行錯誤している状態です。そんな中、支援策のお手本とも言える取組が、鳥取県で行われています。

 看護士資格を持つ女性たちで組織された団体「わたしの看護婦さん」(N.K.Cナーシングコアコーポレーション合同会社)が、ヤングケアラーのための夜間休日LINE相談に取り組んでいます。子供たちに馴染みの深いLINEを使い、夜間や休日に悩みごとの相談に対応しているのです。介護のプロが応答することで、介護に悩む子供たちから共感を得やすいうえ、ニーズに応じて地域包括⽀援センター、NPO児童相談所などへつなぐことができます。

 この取組が先進的で優れているとして、「わたしの看護婦さん」は、県から令和新時代創造県民運動活動表彰の最優秀賞と企業SDGs部門優秀賞をW受賞しました(1月30日)。

 プロの看護師集団がヤングケアラーを支援する取組みは、全国でも先駆的と言えるでしょう。令和の時代は女性がリードすると感じさせるすばらしい事例です。