全国で中小企業の廃業が相次ぎ、地域の存亡にも関わる大きな問題となっています。そのため、中小企業庁の最大の課題は廃業を阻止するための事業承継支援であると言われています。しかし最も効果的な廃業阻止策は、中小企業を稼げる体質に変えることでしょう。それが難しかったために、次善の策として事業承継支援が言われているわけです。
その意味で、日本一のカリスマコンサルタントと言われる小出宗昭f‐Bizセンター長がこのタイミングで究極のコンサルティング本を刊行されたのは大きな意味を持つと思います(小出宗昭『取引先を“稼ぐ企業”に変える方法教えます! 知恵で利益を生み出す取引先支援の極意』近代セールス社)。
本書では、相談者の7割が売上向上するという小出流コンサルティングのすべてが、惜しみなく公開されています。コンサルティングの心構えから実際の進め方まで、事例やコンサル実践例を盛り込み、わかりやすく語られ、初心者でもすぐに実践できるようになっています。企業秘密ではと思われる部分まで公開されているのは、経済の現状に対する小出センター長の危機感からでしょう。金融機関を中心に、地域が立ち上がらなければ地方創生はうまくいかない。そのために自分のノウハウを一般公開する。小出センター長の覚悟が伝わってくる、熱い本です。
一人でも多くの中小企業支援者にお読みいただき、日本経済の活性化に役立ててほしいと思います。