静岡県立大学の岩崎邦彦教授が著した『小が大を超えるマーケティングの法則』(日本経済新聞出版社)には、小さな企業が小規模を強みに変える3つの力(A・B・C)について述べられています。
Aは、ほんもの力(Authenticity)。本物志向と非価格志向に対応する力です。
Bは、きずな力(Bond)。関係性志向と地元志向に対応する力です。
Cは、コミュニケーション力(Communication)。人的コミュニケーション志向に対応する力です。
「小さなお店の強みは個性なのだから、ほんもの力、きずな力、コミュニケーション力をバランスよく発揮すれば、小規模が強みに変わる」というのが岩崎教授の主張です。商品やサービスの質にこだわりを持ち、地域との絆を大切にして、対面販売でお客様の心を掴んでいく。これは商売の原点ともいえるものです。
小さなお店が生き残るには原点に帰ること、という真摯なメッセージとして受け止めるべきものでしょう。