『絶対に会社を潰さない社長の営業』(by小山昇)

 (株)武蔵野(東京都)の社長でありカリスマ経営コンサルタントでもある小山昇氏の最新刊『絶対に会社を潰さない社長の営業』(プレジデント社)が発売されました。社長がトップ営業することの重要性と方法論が詳しく述べられています。
 「社長の営業で会社は必ず成長する」「営業嫌いは必ず克服できる」「ダメ社長ほど人心掌握できる」「部下を営業に連れていけ」など、自身の経験に基づいたメッセージがたくさん盛り込まれており、説得力があります。
 変化の速い時代にいち早く情報を手に入れ、即時に対応するには、社長自らが営業に出なければだめだという指摘はもっともだと思います。社長が危機感をもって動くから会社も動く。中小企業の二代目・三代目社長が日本の活力を下げており、営業で鍛え直す必要があるという指摘は、刺激的ですが納得する人も多いはずです。
 「会社を潰さないためには社長こそ営業せよ」というメッセージは、サポートした企業が1社も潰れていないという実績を誇る小山氏が言うからこそ説得力を持つのでしょう。現代は営業の時代ということが骨身に沁みる良書です。