研修生の私が統計の謎を解いて一瞬だけ有名になった話

この4月に日銀総裁に就任される高名な経済学者の方のニュースを見て、昔、この方のおかげで自分も一瞬だけ有名になれたことを思い出しました。「今だから話せること」です。 30年ほど前、某シンクタンクに研修生として派遣された私は、経済の長期予測につい…

子供の足を鍛える長木保育下駄

弱りがちな子供の足を強くする木製履物を製造する小企業が、愛媛県の長浜町にある(有)長浜木履工場です(日本政策金融公庫総合研究所『調査月報』No.174 P30-31「伝統的な木製履物を次の世代へ」)。 足裏のアーチを復活させ、体のゆがみを取り、心も落ち着か…

飲食店の経営が劇的に改善するノウハウ集を日本公庫が発信

飲食店の経営者または支援者の方へのお得な情報です。政府系金融機関の日本政策金融公庫が、飲食店向けの経営支援ツールを無料で提供しています。 公庫のホームページには、『飲食店経営力磨き上げガイド』『写真の撮り方ガイド飲食店編』『SNS活用ガイドブ…

第11回高校生ビジネスプラン・グランプリ開催予定が発表

日本政策金融公庫が主催する高校生ビジネスプラン・グランプリが、新年度も開催されることが2月24日に発表されました。応募受付期間は8月22日(火)から9月27日(水)までです。最終審査会は来年1月7日(日)に東京大学伊藤謝恩ホールで行われます。 同大会は過去1…

軽貨物の運送事業者を支援する女性起業家のマッチングサイト

小企業による軽貨物運送は、物流の根幹を支えています。しかし、三次、四次の下請けになると、利益率が下がり、収入を確保することが容易ではありません。そうした軽貨物の運送事業者を支援したいと、マッチングサイト「サポロジ」を始めたのが、福岡市にあ…

農業を世界に発信する大商談会

農林水産物の大商談会「アグリフードEXPO東京」(8/23(水)・24(木)開催予定)の出展者募集が、2月17日から開始されました。同商談会は今回で16回目ですが、日本政策金融公庫が主催し、農林水産事業者の輸出拡大を支援する国内屈指の大規模なイベントです。 コロ…

世界が認めた前掛けは腰にいい

日本文化の一つである、酒屋さんやお米屋さんの仕事着・帆前掛けは腰にいいと言われます。前掛け専門店の(有)エニシングのホームページでは、前掛けが腰にいい理由を説明しています。 東京都調布市の整骨院の先生によると「前掛けを締めると、腸骨を締めるこ…

前掛けを日本文化として世界に広める小企業

失われゆく日本文化である前掛けを世界に広めたい。その思いを形にして、世界60ヵ国に前掛けを輸出する小企業があります。2000年に創業した(有)エニシング(東京都)です(日本政策金融公庫総合研究所『調査月報』No.172 P42-45「伝統ある日本の前掛けを世界…

創業のデスバレーを乗り越えた模範的方法

多くの起業家が創業から3年以内に倒産・廃業してしまうことから、創業後の3年間をデスバレー(死の谷)と呼びます。そのデスバレーを斬新な方法で乗り越えた起業家がいます。滋賀県栗東市で冷凍餃子の通信販売を行う「餃子屋はまだ」(2021年4月創業)の濱田…

体育教師がトラック野郎になり「長生きカレー」を移動販売

国内最大の創業支援機関である日本政策金融公庫は、ホームページで特色ある創業事例を紹介しています。いずれも個性的な物語があることから、「story」と名付けて掲載しています。その中に、今年5月に新潟県上越市で創業した「健康押し売りカレー」を販売す…

現実的な少子化対策を実践する美容院(鳥取県)

年頭に国が少子化対策に本気で取り組む姿勢を打ち出しましたが、民間でも自主的に取り組む動きがあります。鳥取県鳥取市でオーガニック白髪染め専門美容院を3店舗経営する(株)美染です。育児と経済的自立の両立に悩む女性を支える企業になることを目的として…

女子が席巻した高校生ビジネスプランコンテスト

本日、東京大学伊藤謝恩ホールで、日本政策金融公庫主催の「高校生ビジネスプラン・グランプリ」最終選考会が開催され、ファイナリスト10組による若さあふれるプレゼンテーションが行われました。冒頭で岸田総理のビデオメッセージが披露され、スタートアッ…

スタートアップは高校生から!育てる国家プロジェクト

年間26,000先の創業者を金融支援している日本政策金融公庫は、国内最大の創業支援機関です。公庫は、高校生からスタートアップを生み出すプロジェクトを10年前から行っています。 「高校生ビジネスプラン・グランプリ」と名付けた高校生によるビジネスプラン…

SDGs活動で子どもたちを笑顔にする「まちの塗装屋さん」

「子どもたちが笑える未来をつくりたい」とSDGs活動に取り組み、地域から注目される塗装店が、盛岡市にある2005年創業の川上塗装工業(株)です(日本政策金融公庫総合研究所『調査月報』No.171 P32-33「地域の未来を塗り替える塗装店」)。 同社は、遮熱・断…

「廃棄生花が輝く場」を創り出すフラワーサイクリスト

SDGsの先端を行くニュービジネスが話題になっています。花農家や生花店、式場などからロスフラワー(廃棄生花)を引き取り、ドライフラワーに加工して、商業施設や店舗の装飾に活用してもらうビジネスです。2017年に河島春佳さんが東京都渋谷区で創業した(株…

高校生ビジネスプラン・グランプリ最終10組決定

過去最多4,996件のビジネスプランの応募があった第10回高校生ビジネスプラン・グランプリについて、ファイナリスト10組を決定したと、12月1日に主催者の日本政策金融公庫から発表がありました。 激戦を勝ち抜いた10のプランは、いずれも次代を拓くセンスが光…

もし書店の四代目後継者が女性起業家だったら

地方で長年営業してきた書店を女性が引継ぎ、その女性が起業家精神にあふれていたらどうなるか。その答えを示してくれたのが、兵庫県三田市でブックカフェ・オクショウを営む田村恵子さんです(日本政策金融公庫総合研究所『調査月報』No.169 P32-35「おなか…

経営が成功する秘訣は「女性を大切にすること」(by津曲孝)

3店舗で年商17億円を売り上げる伝説のケーキ店ツマガリ(兵庫県西宮市)。その成功の秘訣は、「女性を大切にすること」だと、経営者の津曲孝さんは考えています(坂本光司『日本でいちばん大切にしたい会社7』あさ出版)。 両親がいなくなり貧しくなった家…

「超高校級」のビジネスプランが盛り上げる第10回大会

今年で10回目を迎える日本政策金融公庫の高校生ビジネスプラン・グランプリは、過去最高の4,996のプランの応募がありました。11月17日にベスト20が発表され、年明け1月8日の最終審査会に進むことになりました。 若者の創業マインドの向上を目的としたこの大…

伝説の洋菓子店成功の秘密は、おばあさんの教え

洋菓子界で伝説的な存在となっている兵庫県西宮市のツマガリ。本店と大丸神戸店・梅田店、そしてネット販売の営業で年商17億円というすごい洋菓子店ですが、その成功の裏には、創業者のおばあさんの教えがありました(坂本光司『日本でいちばん大切にしたい…

地域の「孫」になりたいと宅配菓子屋を創業(千葉県長南町)

愛する地元でお年寄りたちを支えて地域を元気にしたいと創業した女性がいます。千葉県長南町で「宅配菓子屋ほのや」を営む荒井美乃里さんです(日本政策金融公庫総合研究所『調査月報』No.169 P16-19「地域の魅力を配達する菓子屋」)。 長南町は千葉県の中…

人に優しい大家族的経営で150年続く中小企業(新潟県燕市)

創業150年の歴史を持ち、フィンランドのサンタクロース村から公認された除雪機を作る中小企業が、フジイコーポレーション(株)(新潟県燕市)です。人に優しい大家族的経営で知られ、高齢者、女性、障害者、外国人にも働く場を提供しています(坂本光司『日本で…

社会的弱者の長所を生かす企業経営

過剰に同質化した日本社会は異物を嫌います。平均から外れた性質を持つ人材は、劣っているとされて排除されます。こうした不寛容が閉塞感を生み、社会を停滞・弱体化させています。社会の元気を取り戻すには、とんがった性質を持つ人材を認め、その良さを発…

ITで農業と障害者福祉を繫いで急成長(ネットアーツグループ)

ITを使って農業と障害者福祉を繋ぐ。そんなすごい取組みをしている会社が愛知県にあるネットアーツグループです(齋藤秀一『発達障害でIT社長の僕』幻冬舎)。 同グループを率いる齋藤秀一社長は、ご自身が発達障害グレーゾーンにあり、小さな頃から集団に…

これは使える!『飲食店経営力磨き上げガイド』(日本政策金融公庫)

コロナ禍で経営悪化に苦しむ飲食店の方に耳よりの情報です。自店の経営課題を洗い出して対策を考えるのに役立つガイドブックを、日本政策金融公庫が無料で配布しています。公庫ホームページに掲載されている『売上を伸ばす 利益を出す 飲食店経営力磨き上げ…

オンライン商談会で斬新な品揃えを図るリアル書店(富山県高岡市)

オンライン商談会を活用することで、斬新な品揃えを実現しているリアル書店があります。富山県高岡市にある(株)文苑堂書店です(日本政策金融公庫『JFC中小企業だより』vol.30)。 1946年に高岡駅前で開店した同書店は、藤子不二雄先生が学生時代に手塚治虫…

「小さな仕事」に従事する定年後は楽しい(by坂本貴志)

定年後はどうなるのかと不安を感じておられる年配のサラリーマンは多いと思います。そんな不安を解消してくれる本が出版されました。坂本貴志さんの『ほんとうの定年後 「小さな仕事」が日本社会を救う』(講談社現代新書)です。 この本では、定年後の「事…

7人の子を育てながら町工場をカイゼンする女性起業家

「女が工場をちょろちょろしてんじゃないよ」とどやされながらも、7人の子供を育てながらも、町工場をカイゼンしたいと奮起して起業した女性がいます。2018年に埼玉県川口市で創業したNANASE(株)の石田七瀬社長です(日本政策金融公庫総合研究所『調査月報』…

ポストコロナは女性が活躍する時代

ピンチはチャンスと言いますが、現在の我が国の危機的な状況は、女性主導で復活するきっかけになるのではないでしょうか。 世界経済フォーラムが7月に発表した男女格差指数(ジェンダー・ギャップ指数2022)では、日本は146ヵ国中116位と相変わらず先進国最低…

小企業の事業計画作成を支援する商工会(岐阜県大野町)

激動のコロナ禍にあっては、小企業にも経営理念や事業計画は必要だと思われますが、実際にそれらを備えたケースはまれです。事業計画がないために、環境の変化に対応できず、苦しむ小企業は多く見られます。その課題の解決に挑戦して成功したのが、岐阜県の…