起業家教育の熱の高まりを受けて、高校生向けのビジコンが活況を呈しています。高校生ビジネスプラン・グランプリ、高校生RING、キャリア甲子園、全国高等学校ビジネスアイディア甲子園などをはじめとして、数多くのビジコンがひしめいています。
今や高校生がビジコンにチャレンジすることがトレンドになりつつありますが、忘れてはいけないことがあります。それは、高校生ビジコンの意義は、入賞することよりも学びの過程にあるということです。
ビジネスとは、社会を良くすることです。そのために誰かの「困った」を見つけて、それを解決する商品やサービスを考えます。それが評価されていることの証としてお金がもらえます。ビジネスの原点が人助け・世直しにあることを、ビジネスプラン作成の学びの中で感じ取ることが、ビジコンの意義です。
高校生の若い力が社会を変える原動力になるということに気づいてもらい、社会に出ていく時の力にしてもらうことが、ビジコンの目的です。ですから、プラン作成の過程で、社会にどんな問題があり、自分はその問題にどう関わっていくのかを真剣に考えて、夢を持つことを主催者側は高校生に期待します。
高校生ビジコンにチャレンジしたということを貴重な財産として、若者たちには社会で活躍してほしいと思います。