女子が席巻した高校生ビジネスプランコンテスト

 本日、東京大学伊藤謝恩ホールで、日本政策金融公庫主催の「高校生ビジネスプラン・グランプリ」最終選考会が開催され、ファイナリスト10組による若さあふれるプレゼンテーションが行われました。冒頭で岸田総理のビデオメッセージが披露され、スタートアップ支援策として同イベントがいかに期待されているかが総理の口から述べられました。

 最終選考に残った10組は、女性チーム5組、男女混成チーム3組、男性チーム2組と、女性の参加が圧倒的に多いことが目を引きました。

 女性チームのビジネスプランは、廃工場を承継して名物パンづくり(事業承継支援)、フィリピンでマイクロファイナンスによる女性起業支援(途上国支援)、視覚障害者と語るカフェ(障害者と若者支援)、デジタルとアナログを融合させた教科書(教育支援)、傘を利用した雨滴発電(自然エネルギー活用支援)といった社会のニーズを敏感に捉えたものでした。

 グランプリは東京都立晴海総合高等学校(途上国支援)、準グランプリは青森県立三本木農業恵拓高等学校(農業支援)、審査員特別賞は沖縄県立北部農林高等学校(事業承継支援)、洗足学園高等学校(自然エネルギー活用支援)、おかやま山陽高等学校(農業支援)が受賞しました。

 受賞したプランはすべて事業化段階に入っており、成業の手応えをつかんでいました。受賞5校のうち3校が女性チーム、1校が男女混成チームでした。女性が主導して新しいビジネスが生まれることが、高校生の世代では常識になったのかもしれません。日本の未来に光を感じる、すばらしいコンテストでした。