2016-01-01から1年間の記事一覧

皆生の精神でがんばる地元スーパー(米子市・伯耆町)

来年、創業100周年を迎えるスーパーマーケット「ファミリーストア いしかわ」(米子市・伯耆町)は、高齢者雇用に優しい点でも特徴的です。 パートを含む従業員128名のうち65歳以上が41名(32.0%)を占めます。最高齢は78歳になるパート男性。65歳を過ぎて…

創業100周年を迎えるスーパーマーケット(米子市・伯耆町)

米子市は「山陰の商都」と呼ばれるほど、商業が盛んなまちです。百貨店からスーパーマーケット、昔ながらの商店もあれば、コンビニエンスストア、ディスカウントストアまで、さまざまな業態の小売店がひしめきあっています。 そんな小売業の激戦区にあって、…

小中高校生が行う創業ビジネスゲーム開催(米子市)

「ジュニア世代創業チャレンジセミナー」と題して、小中高校生が創業のビジネスゲームに挑戦する授業が、10月8日、9日、11月6日に米子市で行われます。 地域で事業を行うスキルを学ぶことを通して、若者に地域への愛着を持ってもらう趣旨で行われるセミナー…

地方創生には三位一体の改革が必要(鳥取県)

人口が減少していく時代には、かつてのような拡大主義の考え方は通用しません。縮小する経済に対応できるよう、節約と助け合いの精神を蘇らせるともに、会社(Company)、労働(Work)、暮らし(Life)の新しい形を見つけ出すことが必要になります。 会社は…

鳥取県の求人倍率が全国を上回った !

鳥取県内の7月の有効求人倍率が1.41倍となり全国の数値を上回ったと鳥取労働局が発表しました。1992年7月以来となる24年ぶりの高水準です。 若者の県外流出率が日本一と言われる鳥取県ですが、仕事はあるのです。「地方にも仕事はある」ことを県内外の若者に…

県内女性社長5年連続増加(鳥取県)

鳥取県内の2015年の女性社長は1,232人で5年連続増加(前年比14人増)したと東京商工リサーチ米子支店が発表しました(8月29日の日本海新聞)。地域別では米子市418人、鳥取市388人、東伯郡98人。業種別ではサービス業570人、小売業237人、不動産業123人とな…

人口減少時代のブルーオーシャン(米子市)

人口が右肩下がりで減少していく今、あらゆる業界でレッドオーシャン(血まみれの激戦市場)が生じています。需要が減少しているので競合が激化するのは当然ですが、これを逃れ、ブルーオーシャン(未開拓市場)を見つける方法はないでしょうか。 海外で人口…

生き残るための創業のコツ

低成長時代と言われる現代において、少しでも成長率を上げるべく、生産性の高い創業が求められています。生産性の高い創業とは、簡単に言えば「売れる、儲かる」創業ということです。当たり前に思われるかもしれませんが、需要減少・競合激化の現代において…

小企業に必要な「価値の見える化」

小企業がITを活用して生き残りを図るには、自社の「価値の見える化」が必要です。提供する商品やサービスの価値を見える化して、その価値を理解してくれる顧客層を捉えるということです。 葉っぱビジネスで有名な(株)いろどり(徳島県)は、裏山などに落ち…

ITを活用できない小企業

全国的に事業所数の減少が続いています。特に小規模企業の減少が顕著です。経営基盤が弱く、企業体力もない小企業が、縮小する需要と激化する競合に耐えかねて、市場から退出するという構図ができています。稼ぐ力(生産性)を高められない企業は、市場から…

創業セミナー&スクール開催(鳥取県西部)

中小企業庁の地域創業促進支援事業の一環として、今年も鳥取県西部で、創業予定者に向けたセミナーとスクールが開催されます。創業セミナー(無料)は8月24日、創業スクール(有料)は9月10、17、24日、10月1、8日に鳥取県西部商工会産業支援センターで行われま…

小規模企業消滅?(by中小企業白書)

ベストセラー『地方消滅』(増田寛也著)は、我が国で人口減少が進み、地域が衰退の危機を迎えることに警鐘を鳴らし、地方創生ブームを起こしました。しかし、人口減少は人口の消滅を意味するわけではありません。この著書のなかでも自治体が消滅するといっ…

今年もアツい! 米子がい〜な祭(米子市)

今日、明日と、米子市で毎年恒例の米子がいな祭が開催されます。今年で43回目となるこの祭は、「みんなでひろげるがいなの輪、みんなでつくるがいなの和」をメインテーマに、子供たちも多数参加しての万灯やパレード、ダンス、水鉄砲バトル、花火大会などが…

下町ロケットの感動を小企業が(by池井戸潤)

池井戸潤さんの最新作『陸王』は、傾きかけた老舗の足袋メーカーが生き残りをかけてスポーツシューズづくりに挑む感動の物語です。 埼玉県の田舎にある従業員30名ほどの足袋メーカーが、本業の行き詰まりに危機感をもちながら、生き残りの道を模索し、自社の…

創業支援は創業の支援から入ると間違う

事業所数の減少は、米子市に限らずどこの地方でも問題になっています。そのため創業を増やす必要性が言われ、創業支援に各自治体が真剣に取り組んでいます。しかし正しく認識すべきは、創業支援は創業だけ支援してもうまくいかないということです。 過去、我…

見えにくくなっている米子市の問題

地方創生の文脈で米子市の問題を捉えようとすると意外と難しいことがわかります。 7月21日、米子市役所で地方創生有識者会議が開かれ、平成27年度の地方創生の取組の結果が報告されました。27年10月1日の米子市の人口は149,382人。これは国勢調査の数値であ…

下り坂の時代には長期伴走型創業支援

これから時代の創業支援を考えるには、次代を担う若者の意見を参考にすることが有益でしょう。 日本政策金融公庫米子支店が2月と7月に行った米子高校1年生への出前授業では、創業計画の実現性についての問題点がいくつか挙げられました。「少子高齢化の時代…

山陰初の中小企業白書講演会(米子市)

8月5日に米子市の国際ファミリープラザで「2016年度版中小企業白書・小規模事業白書講演会」が開催されます。米子商工会議所が主催する講演会で、講師は中小企業庁企画課調査室の酒井賢一さんです。中小企業、小規模企業の現状と向かうべき方向性について、…

高校生が地元に残りたくなる出前授業(米子市)

7月14日に、米子市内の米子高校で日本政策金融公庫米子支店による出前授業が行われました。若者の地元定着を目的としたもので、米子市が主催し、鳥取県、鳥取県信用保証協会、米子商工会議所、鳥取県西部商工会産業支援センター、山陰合同銀行、鳥取銀行、米…

激戦の補助金を勝ち取った米子日吉津商工会

6月20日に中小企業庁が平成28年度創業・第二創業補助金の採択企業を発表しました。応募総数2,866件に対して採択総数136件(採択率4.7%)という超難関となりました。 鳥取県から採択されたのは2件のみで、「癒しとくつろぎを提供する美容室」(日吉津村)と…

f-Bizの売上増進策

金融庁も注目するほどのコンサルティング能力を持つf-Biz(富士市産業支援センター)の売りは、相談企業の売上を実際に伸ばして見せるところです。その支援のポイントは小出宗昭センター長に言わせると3つあります(小出宗昭『ワンストップ・コンサルティン…

f-Biz型支援のすごさ

今や日本一の中小企業支援機関といっても過言ではないのが、f-Biz(富士市産業支援センター)です。相談した企業の7割以上が売上増を達成し、月間の相談数は400件に上るそうです。 「成果の出る支援機関」というキャッチフレーズで評判を呼び、全国に同種の…

銀行が真に進むべき道(by橋本卓典)

ベストセラー『捨てられる銀行』(講談社現代新書)のなかで、著者の橋本卓典さんは、金融庁が2015年の長官交代により大きく方針転換したと指摘しています。 銀行の持続可能性や健全性を重視していた監督方針が、地域の企業や経済の成長を重視する方向へ転換…

地方創生のゴールをぼやけさせないために

各地で地方創生の取組が行われていますが、徐々にゴールがぼやけているような感じがします。 ほとんどの自治体が減少する人口を目標値にしているため、その目標を達成したとしても人口は今よりも減っています。人口が減れば経済も縮小し、地域は活力を落とし…

怪物高校生のハイレベルな目的意識(by中島隆信)

日本ハムファイターズで投打に大活躍している大谷翔平選手は、高校時代に自分の目標をマンダラチャートにすることで、目的意識を強化していました(中島隆信『高校野球の経済学』東洋経済新聞社)。 マンダラチャートとは、(株)クローバー研究所の松村寧雄…

『高校野球の経済学』(by中島隆信)

鳥取県政アドバイザリースタッフも務める大学教授が、熱い思いと鋭い分析力で語りました。 高校野球は、なぜこうも国民を熱くさせるのか。なぜ高校スポーツの一つでありながら、高邁な精神性を感じさせるのか。甲子園はなぜ聖地と呼ばれるのか。これらの疑問…

革新を続けると伝統になる(by堀木エリ子)

「革新を続けると伝統になる」と女性起業家の堀木エリ子さんは言います(堀木エリ子『挑戦のススメ』ディスカヴァー・トゥエンティワン)。 我が国の伝統工芸品である和紙を、建築資材として革新した堀木さんですが、その原点は、和紙の伝統を守りたいという…

クラウドファンディングの意義

新たな資金調達方法として、クラウドファンディングが注目されています。自身が考えるプロジェクト(商品やサービスの提供)について、インターネットを介して不特定多数の人に小口の資金提供を呼びかけ、目標額が集まるとプロジェクトを実行するものです。…

フェニックス不死鳥のまち(南部町)

米子市の南に位置する南部町は、日本最大級の花のテーマパーク「とっとり花回廊」があるとともに、再生神話のまちとしても知られています。 再生神話とは、大国主が赤い猪に見える焼けた岩につぶされて死んだあと、赤貝の神とハマグリの神の力で蘇ったという…

なんと! 地方創生映画だった『星籠の海』(広島県福山市)

ミステリーファン待望の映画『探偵ミタライの事件簿 星籠の海』が6月4日に封切りされました。ミステリー界の巨匠島田荘司先生の原作を映画化したものですが、実はこの映画、地方創生映画でもあります。福山市市政施行100周年記念映画として福山市が協力して…