怪物高校生のハイレベルな目的意識(by中島隆信)

 日本ハムファイターズで投打に大活躍している大谷翔平選手は、高校時代に自分の目標をマンダラチャートにすることで、目的意識を強化していました(中島隆信高校野球の経済学東洋経済新聞社)。
 マンダラチャートとは、(株)クローバー研究所松村寧雄代表が開発した目標達成シートのことです。3×3の9マスを埋めることを基本として、真ん中に目標を、その周辺に目標達成の条件を、その周辺に条件達成の方法を記していきます。
 大谷選手は自身の目標として「ドラフト1位 8球団」を掲げ、それを達成する条件として「体づくり」「コントロール」「キレ」「メンタル」「スピード 160km/h」「人間性」「運」「変化球」を挙げました。
 さらにこれら8条件を達成する手段として、やるべきことを8項目ずつ挙げています。注目すべきは「メンタル」「人間性」「運」を高めるために挙げていることでしょう。「メンタル」では、「はっきりとした目標、目的をもつ」「一喜一憂しない」「仲間を思いやる心」など、「人間性」は「思いやり」「感謝」「礼儀」など、「運」は「あいさつ」「ゴミ拾い」「プラス思考」などを挙げています。
 高校1年生がここまで考えて目的意識を強化した結果、怪物と言われるすごい選手になりました。若いうちに目的意識をもつことがどれだけ大切かがわかる話だと思います。