小企業に必要な「価値の見える化」

 小企業がITを活用して生き残りを図るには、自社の「価値の見える化」が必要です。提供する商品やサービスの価値を見える化して、その価値を理解してくれる顧客層を捉えるということです。
 葉っぱビジネスで有名な(株)いろどり徳島県)は、裏山などに落ちている葉っぱを商品にしました。日本料理のつまものとしての価値を見える化できたからです。
 病児シッターの派遣業を営むNPO法人フローレンス(東京都)は、働く女性に対して、子供が病気になった時に世話をしてくれる人の価値を見える化しました。
 オリジナル和紙の製作を行う(株)堀木エリ子&アソシエイツは、建材における和紙の価値を見える化して、インテリアアートと呼ばれる和紙製品を生み出しています。
 ITは情報の流通効率を上げますが、流通させる前に、情報の価値を見える化する必要があります。小企業はこの点に努力する必要があります。