生き残るための創業のコツ

 低成長時代と言われる現代において、少しでも成長率を上げるべく、生産性の高い創業が求められています。生産性の高い創業とは、簡単に言えば「売れる、儲かる」創業ということです。当たり前に思われるかもしれませんが、需要減少・競合激化の現代において「売れる、儲かる」を実現することは容易ではありません。そのため1990年頃から20年以上にわたり、開業率は廃業率を下回っています。開業しても売れない、儲からないためすぐに廃業に至るというわけです。
 開業して事業を長続きさせるには、固定客を掴みながら、競合に巻き込まれない工夫が必要です。そのためにはまず固定客とするターゲットを明確にします。そしてターゲットが求めているニーズを考えます。それからニーズを満たす商品やサービスを考えるのです。
 「誰を幸せにしたいのか」→「その誰かは何が不幸なのか」→「どうしたら幸せにできるのか」の順でアイデアを詰めていきます。目的はあくまでも「誰かを幸せにすること」です。この目線で確立されたビジネスが顧客を掴みます。そして顧客とのコミュニケーションを通じて、商品やサービスを改善していくことで、信頼関係を強固にしていきます。その結果、顧客が固定客となるのです。
 ビジネスは、顧客と二人三脚で創り上げていくもの。この発想が、創業を長続きさせるコツでしょう。