クラウドファンディングの意義

 新たな資金調達方法として、クラウドファンディングが注目されています。自身が考えるプロジェクト(商品やサービスの提供)について、インターネットを介して不特定多数の人に小口の資金提供を呼びかけ、目標額が集まるとプロジェクトを実行するものです。我が国では、READYFOR(レディーフォー)やFAAVO(ファーボ)などのサイトを使って資金を集めることができます。
 このクラウドファンディングは、起業の手段として大きな可能性を秘めています。出資という形で資金調達できることだけがメリットではありません。提供する商品やサービスが果たして売れるのか、どれだけ支持者が集まるかを調査する機能もあります。そこで支持者となってくれた人たちは、商品やサービスを周知してくれます。効果的な広報活動も行えるわけです。
 起業の際に金融機関に融資を申し込むと、取り扱う商品やサービスの売上予測の根拠が、融資を受けられるかどうかの大きなポイントになります。事前にクラウドファンディングで資金を集めた実績を示すことで、売上予測の信憑性を高めることもできます。
 クラウドファンディングは、目標額に届かなければ成立しませんので、無理なアイデアにダメ出ししてくれるという機能もあります。アイデアに自信があっても、売れるはずだという根拠が薄弱な場合、クラウドファンディングを試してみるのもよいでしょう。