先進的に伴走型支援する金融機関の創業塾(東春信用金庫)

 9月6日、東春信用金庫小牧市)が「とうしゅん創業塾Ⅸ」を開催すると発表しました。同信金本店で10月12日、19日、26日、11月9日、16日に開催されます(計5回)。
 2011年に始まった同信金創業塾は、今年で9回目となることから「Ⅸ」が付いています。当初から10年間で100名の創業者を輩出することを目的として毎年、開催されてきました。これまでの8回で213名が修了し、79名が創業しました。
 「とうしゅん創業塾Ⅸ」は、東春信用金庫が主催し、小牧商工会議所春日井商工会議所江南商工会議所犬山商工会議所大口町商工会が共催し、小牧市春日井市江南市犬山市大口町愛知県信用保証協会日本政策金融公庫あいち産業振興機構が後援します。小牧市及びその周辺地域を活性化するために地元の金融機関が中心となり、商工会議所・商工会、地方公共団体公的支援機関が連携して創業を支援するところに特色があります。
 創業支援は資金面と情報面の両面から総合的・継続的に行う必要があります。そのため、支援機関同士が連携し、金融機関が核となることは効果的です。企業経営の最大の課題は資金繰りであり、金融機関の支援は不可欠だからです。その意味で、東春信用金庫が中核となって創業支援のネットワークを形成することは、地域振興の理想形と言えます。
 政府は2014年に地方公共団体主導で地方創生に取り組むと発表し、金融庁も数年前から金融機関に伴走型支援に取り組むよう指示してきました。それらに先んじて東春信用金庫は2011年から10年計画で地公体等を巻き込んで創業支援に取り組み、成果を上げてきました。その先見性は高く評価されるべきでしょう。
 同信金は「とうしゅん中小企業パートナーセンター」を設置して創業後の伴走型支援も行っています。創業支援から創業後支援までの一貫した取組みで地方創生に貢献する模範的な金融機関です。今年の創業塾も実り多きものとなることを期待しています。