人は100歳まで働ける(by玉置泰子)

 92歳にしてねじの専門商社で総務課長を務める女性が大阪市におられます。

 玉置泰子さんは、1930年生まれ。1956年にサンコーインダストリー(株)に入社し、以来同社で66年間働き続けています。2020年11月には「世界最高齢の総務部員」としてギネス世界記録に認定されました(玉置泰子『世界一仕事が楽しくなる! 92歳総務課長の教えダイヤモンド社)。

 玉置さんは戦後の貧しかった時代に就社し、高度経済成長期、オイルショック、バブルとその崩壊、失われた30年と言われた低成長期を生き抜いてきました。感謝と報恩の気持ち、好奇心を失わないことを人生の指針にして楽しく働きつづけ、今も元気です。BMW(バス、メトロ、ウォーキング)での通勤が足腰を鍛えて老化を抑えているとのことです。

 「仕事ほど人を成長させるものはない」が持論の玉置さんは、自分は今も少しずつ成長していると言います。燃えるような情熱を持ち続けることの大切さを説く玉置さんですが、ご自身も、熱い情熱と凡事徹底の気持ちで日々、仕事に励んでおられます。

 仕事への情熱があれば人はいつまでも働けるという生きた事例が、玉置さんです。人生100年時代は、働いて成長し続けることで楽しくなるのだと感じさせられます。