汎用型AI(人工知能)が普及すると人間の仕事が大きく減り、労働所得を得られなくなるのでBI(ベーシックインカム=最低限所得保障)を導入すべき、と井上智洋駒澤大学准教授は言います(井上智洋『人工知能と経済の未来』文春新書)。
2014年にオックスフォード大学の研究者が、コンピューター化の進展で、人間が行う仕事の約半分が失われると発表し、話題にもなりました。
AIが普及すると、人は働かなくなるのでしょうか。日本人は働くことに価値を見出すタイプだと思いますので、むしろ新しい仕事を求めて自ら起業するのではないでしょうか。AIと起業の関係はあまり語られませんが、我が国では起業の活性化にAIが果たす役割が大きいような気がします。
AIが普及することで、若者や女性やシニアの起業が活性化し、社会が元気になる。こうしたイメージをもってAIをポジティブに捉えるのがよいのではないでしょうか。