コロナ禍で苦しむ女性のための相談窓口設置(神戸市)

 コロナの第5波が収束しつつあることで、経済を回復に向かわせようという機運が高まっています。その際に意識すべきは、まず女性を元気にすることでしょう。

 緊急事態宣言が発出された昨年4月は、全国で女性の就業者が70万人減少し、男性(39万人)の1.8倍もの減少幅となりました。飲食、生活・娯楽、小売で大きく減少しました。2020年の女性の自殺者数は7,026人となり、935人も増加しました。以前から女性の貧困は社会的課題とされていましたが、コロナ禍によってさらに女性が苦境にあることは疑いありません。

 神戸市では、今年9月から「女性のためのつながりサポート神戸」という相談窓口を設けて女性の経済的困窮や社会的孤立の深刻化に対処しています(生理用品や食料も配布)。こうした取り組みが全国で広がり、女性を元気にしてくれることを期待しています。