『名古屋めし』を『地球めし』に

 名古屋市でも多くの飲食店が新型コロナウイルス感染症の流行にどう対処すべきか、頭を痛めています。3密を避けるために席の配置に余裕をもたせると席数が減り、稼働率が下がって売上が減少する。店舗の拡張は難しい。どうしたらコロナショックを乗り越え、売上を維持、向上させられるか。できるだけコストをかけずに。

 解決策として提案したいのがイメージ戦略による高付加価値化です。『名古屋めし』を地球規模でブランド化してはどうでしょうか。ひつまぶし、味噌カツ味噌煮込みうどん、天むすといった『名古屋めし』を、健康大国日本を代表する食としてSNSなどを通じて世界に情報発信し、海外での評価を高め、価値を高めるのです。それにより高い価値に見合った価格設定を行えるようにします。客数が減少しても売上が上がる仕組みができます。

 『名古屋めし』は上質のうなぎや味噌、豚肉などの食材を使い、栄養も豊富で、夏バテ防止によいといわれます。コロナ対策として免疫力が世界中で注目される今、「コロナに勝つには『名古屋めし』」というキャッチフレーズで『名古屋めし』の免疫力向上効果をPRすれば、コロナの大流行に悩む欧米人に対して強い訴求力があります。

 名古屋の飲食店が『名古屋めし』を全世界にアピールしてブランド化し、名古屋のステータスを地球規模で向上させる。インバウンド観光の勢いを復活させるとともに各店舗の生産性を向上させるためにも、名古屋の魅力を象徴する『名古屋めし』で天下布武。これがウィズコロナ時代における、名古屋の飲食店の活路であると思います。