「ゆるやかな起業家」は満足度が高い

 2月4日に発表された日本政策金融公庫の調査結果では、「ゆるやかな起業家は、仕事のやりがい・私生活ともに満足度が高い」と述べられています(日本政策金融公庫総合研究所「2018年度起業と起業意識に関する調査(特別調査)」)。
 同調査では、収入の多寡にこだわらず、自分の好きなことをしている起業家を「ゆるやかな起業家」と定義してアンケートを行っています。こうした起業家は女性やシニアに多く、自宅を事業所とする割合が高く、パフォーマンスは低いものの、仕事の満足度は高いそうです。
 多様な働き方が広まりつつある世相を反映して「ゆるやかな起業」も徐々に広がっているのでしょう。これらを統計で把握できれば、我が国の開業率は政府が目標とする10%にとどくかもしれません。創業支援のターゲットに、こうした層を含めるべきだと思います。