f-Biz流コンサルティングが全国に広がる理由

 2月16日のNHK-BS1スペシャルで「地方には磨けば光る企業がまだある」が放送され、f-Biz富士市産業支援センター)が主導する全国(釧路、福山、邑南、天草、壱岐)でのコンサルティングの取組みが紹介されました。
 カリスマ企業コンサルタントの小出宗昭氏が運営するf-Bizは、今や全国に20のBizを展開し、それぞれの支援センターで伴走型のコンサルティングを行っています。このコンサルティングが高く評価され、相談予約が数ヵ月先まで入る盛況を呈しています。
 f-Biz流のコンサルティングの大きな特徴は、売上増進を目標に掲げることです。企業の経営問題はいろいろなものがあるはずだから、売上だけに焦点を当てるのはどうかと考える人もいるでしょう。しかしこれが有効な手法であることは、結果が物語っているとおりです。
 企業経営は端的にいえば売上・利益を上げることです。それが需要減少・競合激化などによりうまくいかなくなっているために経営不振となります。ですから売上増進を目標に掲げ、それを達成するために具体的に何をすればよいかを考えることは経営改善の基本になります。
 もちろん経営者も売上増進を切実に望んでいますから、Bizを訪れる経営者と相談を受けるコンサルタントの目線は一致します。そこでラポールを構築して、販路開拓、新商品開発、新分野進出などについて話し合いを重ねていくことになります。
 企業経営者は自社の強みを正しく把握していない場合が多いため、褒めトークでそれを見える化して、極力経費をかけずにすむ売上増進の策を練り上げます。経営者のモチベーションを活かしながら低コストの改善策を立てることで、実行も容易になります。実行できれば当然結果が出ますから、次の展開への自信になります。こうして好循環が生まれ、経営が改善されます。伴走型支援の神髄がここにあります。
 もちろん、コンサルティングの中心には、小規模企業に対する愛があることはいうまでもありません。小規模企業のすばらしさを信じ、その可能性を引き出そうという情熱が、コンサルティングにダイナミズムを生んでいます。
 f-Bizコンサルティングのすごさは、これからも多くの人に知られ、広まることでしょう。