プレ金よりもワークシェアが効果的

 昨日からプレミアムフライデー(月末の金曜日の早帰り)が始まりましたが、どれだけ効果が上がるかは不透明なようです。サラリーマンは収入に余裕がないので、土日の消費を前倒しで行うだけではないかとの意見もあります。
 プレミアムフライデーのターゲットは、20〜60歳の正社員だと思われますが、これらの人口は減少しています。むしろ増加し続ける60歳以上の層に消費を促す方が有効です。ところが、60歳以上の層は無職の方が多く、労働所得が入りませんから、積極的に消費することが難しい状態にあります。
 増え続ける高齢者の消費を刺激するために、高齢者にも働く場を用意する必要があるでしょう。緩い労働で多少なりとも労働所得が得られるような職場づくりが求められています。
 米子市の老舗スーパー「ファミリーストアいしかわ」は、従業員の3割以上が65歳以上です。高齢者と若者のワークシェアのすばらしい例です。こうした取組みが地域に広がれば消費の喚起は実現すると思います。