中小サービス業の生産性を上げるには(by冨山和彦)

 ローカル経済圏の中核にあるサービス産業において、労働生産性を上げるためのアプローチは「ベストプラクティス・アプローチ」が望ましい、と冨山和彦氏は主張します(冨山和彦なぜローカル経済から日本は甦るのか』PHP研究所)。
 「ベストプラクティス・アプローチ」とは、優良企業の経営手法を見習ってもらうことで、それ以外の企業の生産性を高めることです。製造業と違い、サービス業は営業区域が異なれば競合しませんので、ベストプラクティスを開示しやすいと冨山氏はいいます。
 経済産業省は、「おもてなし経営企業選」という取組みで、サービス業のベストプラクティスを発表しています。鳥取県では、境港市の「社会福祉法人こうほうえん」が24年度選出企業として紹介されています。こうした事例を多くのサービス業が参考にしてほしいと思います。