子供の頃になされた躾が、社会に出た時にどう役に立つか。この疑問を研究したディスカッション・ペーパー「基本的モラルと社会的成功」が経済産業省経済産業研究所のHPで発表されました。
西村和雄京都大学名誉教授らのチームがインターネット・アンケート調査で得た15,949件の有効回答を調べたところ、「4つの基本的なモラル」（「うそをついてはいけない」、「他人に親切にする」、「ルールを守る」、「勉強をする」）を躾られた人は、社会に出てからの所得が高かったそうです。
正直、親切、法令順守、勉強はいずれも社会で生きていくうえで基本となるモラルです。今の我が国では、勉強の重要性ばかりが強調される傾向がありますが、正直、親切、法令順守も非常に重要であるというメッセージが、この論文には込められています。
この研究の目的は、我が国の経済社会の活力回復だそうですが、正直、親切、法令順守、勉強という基本的モラルが今よりも普及し、社会の活性化につながってほしいと思います。
