急減する中小企業

 我が国の中小企業数の減少が続いています。2009年に420万社あった中小企業・小規模事業者の数が2012年までの3年間で35万社減少し385万社となったことが、中小企業庁経済センサス速報で明らかになりました(12月26日)。ピーク時(1986年541万社)から3割近く減っており、最近では毎月1万近いペースで中小企業数が減少していることになります。
 激化するコスト競争や取引先の海外シフトから経営が行き詰まったためとか、事業承継が進まないためといった原因が指摘されていますが、背景に需要の減少があることは確かでしょう。全国の人口が2011年から毎月2万人ペースで減少を続けているからです(総務省統計局の人口推計)。
 人口減少による需要減少をどう克服するか。大胆な政策対応が求められています。