農家民宿で外国人観光客に日本の深みを感じさせる女性起業家

 京都府北部の福知山市農家民宿「ふるま家」を営み、外国人観光客に日本文化を体験してもらう事業に力を注ぐ女性起業家が、沢田さやかさんです。

 沢田さんは、2009年に横浜市から福知山市に移住して、2012年に農家民宿を開業しました。移住を決断した理由は、子育てしやすく京都ブランドを使えるところだったといいます。京都市からは離れていますが、deep京都と呼んで誇りにしています。

 「ふるま家」のお客さまの8割は外国人です。外国語で対応できるゲストハウスという点が魅力となっており、宿泊客には和食を作ったり、野菜の収穫やお茶の体験もしてもらったりしています。

 農家民宿の経営が順調に進む中で、沢田さんは宿泊客として出会ったフランス人男性と結婚して夫婦で「ふるま家」を切り盛りするようになりました。英語カフェ、英語学習コンサルティング、留学コンサルティング、民宿経営・地方移住コンサルティング、通訳などへも業務範囲を広げました。各種セミナーの講師も務めています。地域からも頼りにされています。

 農家民宿で日本のスローライフの魅力を世界に発信する沢田さん。deep京都のすばらしさが広がることを期待しています。