高校生の学びを深めるビジネスプランコンテスト応募

 高校の授業でビジネスプランの作成について学ぶ機会が増えています。その学習効果を高めるためにお勧めしたいのが、ビジネスプランコンテストへの応募です。コンテストへの応募という具体的なゴールが見えると、教える側も教わる側もモチベーションが上がります。社会をよくするアイデアをもとに新商品や新サービスを考案し、実現の方法や見込みについて真剣に考えるようになります。これは、就業体験に通じるものがあります。

 社会に出て就職すれば、自分で企画し、実行し、結果を出し、アピールして認められることが求められます。この一連の流れを、ビジネスプランコンテストでは模擬体験できます。しかも、逆説的な言い方になりますが、コンテストで落選しても、それが非常に良い経験になります。

 人は失敗して、それを乗り越えることで成長します。成功した起業家は、多くの失敗を経験しています。それを乗り越えてきたから成功したとも言えます。大事なのは、なるべく若いうちに失敗し、それを乗り越える経験を積むことです。その意味で、ビジネスプランコンテストに応募することは、貴重な経験になるのです。

 落選すると謙虚な気持ちになり反省します。何が悪かったのか、選ばれるにはどうすればよかったのか。新しい方法を考えて、再チャレンジしようという気持ちになります。その失敗を次に生かそうとモチベーションが高まります。その時に反省したことが、社会に出て就職して壁にぶつかった時に、大いに役立つのです。人が喜ぶことをするにはどうすればよいのか、どういったアイデアで、どのように働きかければよいのか、その知恵が蓄えられるのです。

 失敗を恐れずにチャレンジし、失敗してもそれを乗り越える人材を社会は求めています。ビジネスプランコンテストへの応募は、そうした人材になるための貴重な機会を提供してくれるでしょう。