米子市はなぜ人口を維持できるのか

 山陰地方の市で唯一人口を維持している奇跡の市、米子市。なぜ人口を維持できるのでしょうか。
 同じ山陰地方の村では日吉津村が人口を維持して奇跡の村と呼ばれています。これは4.2キロ平米の村の中に、王子製紙イオンモールといった大企業が立地していることが主な理由とみられています。
 米子市が人口を維持できているのは、山陰の拠点に立地し、鳥取市境港市松江市の結節点になっていることと、コンパクトな市(132キロ平米)の中に大学病院、百貨店、大型スーパー、ディスカウントストア、ドラッグストア、コンビニエンスストア、温泉、商店街、飲み屋街など、「ないものはない」といわれるほど一通り揃っているからでしょう。大山と中海にも囲まれ、手軽にレジャーも楽しめます。山陰の拠点に位置するコンパクトシティ。それが米子市の魅力だと思います。
 米子市は「暮らしやすさ日本一」という経済産業省の評価も出ています。その魅力が全国に伝われば、米子市は地方創生の時代の中でますます輝きを増していくでしょう。