小企業支援は起業家教育から

 小企業支援の第一歩は、起業家教育だと思います。地域の小中学校で、起業家が社会で果たす役割をしっかりと教え、将来の起業家候補とその支援者を育てる。こうした仕掛けが整うことで、学校を出てからも地域に残り、地域を元気にする新しい事業を始めたいという若者が出てくるようになります。
 人間は、インプットされたもの以外をアウトプットすることはできません。起業家はすばらしいという考えに触れなければ、起業家を尊敬する気持ちは生まれないでしょう。今の子供たちが正社員を目指すのも、そうするように動機づけされているからです。これが望ましいものではないと誰もが思いながら、変えられないでいる現状です。
 経済産業省によって起業家人材育成事業が主導され、学校教育に少しずつ起業家教育のカリキュラムが組み込まれるようになりつつありますが、この動きをさらに加速する必要があります。
 起業家とは、地域を元気にしたいという情熱を持った者なら、誰もがなれる。こうした熱が地域に広がり、既存の小企業も元気になることが重要なのだと思います。