日銀松江支店・鳥取事務所の論文『山陰創生に向けた課題−生産性の改善と金融機関の役割』では、山陰地域への人口流入を進めることの重要性が指摘されています。人口流入を進めるために、賃金水準の高い事業を増やす必要があるとも主張されています。
論文では触れていないことですが、こうした取組を進めるには、人材育成に力を入れることも重要です。ビジネスセンス、ビジネススキルに優れた人材を学校教育の中で育成し、地域に投入していくことで、賃金水準の高い事業が増えていくと思います。そのために小学校くらいから起業家教育を行っていくことが重要です。
(株)セルフウイング（早稲田大学発ベンチャー企業）のベンチャーキッズプログラムなどが有名ですが、小学生に起業体験を積ませる学習プログラムが全国各地で行われています。単発で終わることが多いですが、こうしたプログラムを学校教育の場で継続的に行うことが、地域の子供たちの起業家マインドやビジネスセンスを培ううえで重要でしょう。
社会に出て役立つ知識を身に付ける場として教育再生を図ることが、地方創生の一番の基本だと思います。
