よろず支援拠点のモデルとなったf-Biz（富士市産業支援センター）。行列のできる起業相談所のニックネームのとおり、連日、相談が絶えません。月間相談件数は350件だそうです。なぜこれほど人気があるのでしょうか。
最も大きな理由としては、ほめて伸ばすコンサルティングが受けているのだと思います。普通のコンサルティングであれば、経営が悪い原因を分析し、対策を考えますが、f-Bizでは、相談者の良い部分を発見し、それをほめて伸ばそうとします。Ｐ／ＬやＢ／Ｓなどの経営の数字を見ることはしません。
中小企業は案外、自社の強みを知らない場合が多いものです。それを気づかせてくれるコンサルタントには、自ずと信頼を寄せるでしょう。
発見した強みをブランディングしてマスコミなどにＰＲする支援もf-Bizは巧みです。小企業をプロデュースする手腕が優れているといえます。
他社の真似をしても体力勝負に陥るだけで先は見えません。大事なのは自社独自のセールスポイントに気づき、それを自信をもって売り出すこと。f-Bizが行っていることはビジネスの原点であるように思います。
