コロナ対策の実質無利子融資についての注意点

 新型コロナウイルス対策として、政府は3月10日に中小企業・小規模企業への強力な資金繰り支援策を打ち出しました。日本政策金融公庫に実質無利子の融資制度を設けるものです。
 新型コロナウイルス感染症特別貸付(コロナ特貸)といい、国民生活事業が扱う小規模企業向けのものは3,000万円まで金利0.46%助成金が出た場合には当初3年間は実質0%に等しくなるという制度です。中小企業事業が扱う中小企業向けのものは1億円まで金利0.21%で助成金が出た場合に3年間実質無利子になります。商工会議所商工会の会員企業でマル経融資の対象となる企業には、1,000万円まで金利0.31%で利用できるコロナマル経も始まります。
 コロナ特貸は、最近1カ月の売上高が5%以上減少している中小企業・小規模企業に、コロナの影響で業況が悪化している部分を支えるための事業資金を融資するものです。金融機関からの借入金を返済するためのものではありませんので注意が必要です。
 コロナ特貸コロナマル経は3月17日スタートです。コロナの影響で資金繰りに悩まれる事業者の方は、最寄りの公庫商工会議所商工会にお尋ねください。