立ち上がるグラミン日本

 バングラデシュで貧困問題の解決に大きく貢献したグラミン銀行が、今夏、日本に進出することが話題になっています。今月13日には、名古屋市でもグラミン日本準備機構によるワークショップが開かれました。
 グラミン銀行は大学教授のムハマド・ユヌス氏が立ち上げた銀行ですが、女性に対してグループ融資(5人で1グループを作り、メンバー全員が借入に責任を持つ)を行い、伴走型で追加支援することで女性たちを貧困から救い出しました。グラミン銀行のビジネスモデルはマイクロファイナンスとして世界的に有名になり、ムハマド・ユヌス氏は、2006年にノーベル平和賞を受賞しました。
 グラミン銀行が日本に進出することとなった背景は、日本でも貧困化が進んでいることがあります。2015年の相対的貧困率が15.6%と先進国35ヵ国で7番目に高く、子供の7人に1人が相対的貧困の状態にあるそうです。経済的に豊かになったはずの日本で進む貧困を解決するために、グラミン日本が立ち上げられることとなりました。
 女性や子供の貧困問題を解決する突破口となることを期待しています。