まちおこしに必要な3段階

 まちおこしを図るには、3つの段階が必要です。
 まず、まちの住民をまとめるビジョンをつくります。どんなまちにしたいのか、そのビジョンを簡潔なフレーズで表してみるのです。鳥取県西部で例を挙げれば「米子がい〜な!暮らしやすさ日本一米子市)」「フフフで栄える境港境港市)」「美魔女になれるまち伯耆町)」などです。
 次に、まちのビジョンをかなえる人材を育成します。小学校からの学校教育で、地元のすばらしさとビジネスアイデアの発想法を子供たちに学ばせます。今年度行われた、小中高校生向け創業チャレンジセミナーや、政府系金融機関による高校への出前授業などは模範的な取組みの例でしょう。これらを長期にわたって継続し、地元に残って地元のために汗をかく人材を輩出します。
 最後に、創業支援の取組みです。行政や金融機関による資金支援や、経営支援機関による経営情報支援などで、創業予定者をサポートします。
 まちおこしは創業支援からと思われる方も多いでしょうが、その前にビジョンづくりと人材育成が必要ということが広く知られるべきだと思います。